この記事では、富士登山の成功率をあげる方法をお伝えします。
富士山では、体力さえあれば登れるという認識は間違っています。歩く速度をコントロールしたり、高山病対策が必要です。
ここに書いてあることを実践すれば、富士山の登頂率を20%は高めてくれるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
富士山は初心者でも登れるのか
富士山は、初心者でも登れる山です。
それどころか登山未経験でも、知識と技術を身に着ければ登れます。ここでは、その具体例を紹介していきたいと思います。
初心者でもOK

こちらは、私が初めて富士山に登ったときの写真です。
登山を始めてからたったの3か月、しかも体重は90kgもありました。それでも初富士山ながら、日帰りでお鉢巡りまで成功させています。
こんな人間でも登れたんですから、富士山は誰でも登れる可能性があるということです。

太っててもOK
バナナマンの日村さんも、富士山に登っています。
2013年に番組の企画で山小屋に一泊して、ご来光登山をしたそうです。今の方が少し太っていますが、当時も十分肥満体型といえるでしょう。
おそらく事前に大したトレーニングは出来ていないはずで、これはかなり有益な情報ではないでしょうか。
しかも、初心者向けのルートではなく、上級者向けの須走口ルートからです。
これはほんとにすごいことですね。
ガイドさんがついていたと思いますが、それこそが技術と知識があればだれでも登れることの証明になりうるのではないでしょうか。
成功率をあげる9つの方法

富士山は、技術と知識がかなり大事です。
体力だけで富士山の頂上へ登ることは難しいです。なぜなら、富士山はその標高の高さから、求められる技術や知識がちょっとだけ多いからです。
疲れない歩き方や疲れない休憩の仕方など、登山にはきちんとした技術や知識があるんですね。
ここでは、富士山頂上までの成功率をあげる技術や知識をお伝えします。
簡単なルートを選ぼう

なるべく簡単なとこ・・・なるべく簡単なとこ・・・
そんなあなたには「吉田ルート」か「富士宮口ルート」をおすすめします。というか、その2つ以外は初心者は厳しいです。
日本一高い山の山頂に行きたいだけであって、その過程はどうでもいいですよね?素直に楽なコースを選びましょう。
何でもいいから頂上の景色を見たい。
そんな人も多いはず。私もそのひとりでした。
歩行時間を知ろう
富士山吉田ルートの歩行時間は、約10時間です。



知らなきゃよかったな・・・
いえいえ、知っておきましょう!戦略を練るうえで、相手を知ることはとても大事です。
知っているのと知らないのとでは、精神的な優位性が違います。
そして、知ったのなら対策をしましょう。
具体的には、時間に慣れるというトレーニングをすると良いです。同じ時間だけウォーキングをするなどすれば完璧ですね。



私は10時間はキツイと思ったので、4時間だけウォーキングしていました
周りに合わせるな
周りの速度に合わせるのはやめましょう。
多くの人は、歩く速度を間違っています。これは、富士山に関わらず他の山でも言えることですが、ほとんどの登山者は歩く速度が速すぎるんです。
これは通常の登山でもNGな登り方ですし、富士山では特にご法度です。
人間は、他人の目があるとどうしても速度をあげてしまいがちです。
人が多い人気の山では、みなさんあきらかに序盤のペースが速いです。登山あるあるですね。
最初は周りの人間を見て、その半分の速度で歩くようにすると良いです。何人もの人に追い抜かれますが、それこそが正解のペースです。そのペースを維持できれば、頂上につくころには多くの人を追い抜かせるはずですよ。
序盤の5合目~6合目付近は傾斜も緩く、ペースの速い人が多いです。ですが、自分が思ってる以上に遅く歩く必要があります。
歩くときは足をよくみて、歩幅を狭く意識しました。



カメになりましょう!
深呼吸をしよう
とにかく随所に深呼吸を取り入れましょう。
深呼吸は、特に序盤こそ重要です。
なので、高山病になるかならないかは、序盤こそが一番大事なんです。
特に5合目~6合目あたりは、過剰なくらい深呼吸をしましょう。
武器を使おう
腕にも頑張ってもらいましょう。
登山をするからといって、何も足だけで頑張る必要はありません。腕も使いましょう。
トレッキングポールを使うことによって、足への負担がかなり減らせます。また、富士山は砂利が多く滑りやすいので、下山時には歩行の安定化としても優れた効果を発揮してくれます。


また、高山病対策としてハイドレーションを使うのもおすすめです。
こまめに水分補給をすることによって、高山病や脱水症状になりにくくなります。ペットボトルのように交換の手間がなく、体力低下を抑えてくれるのも良いポイントです。


休憩はほどほどに
休憩の仕方にもコツがあります。
長すぎる休憩は、体のリズムを崩してしまって逆効果です。休憩は短くこまめを意識しましょう。
できれば、立ち止まったまま休憩するのがベストです。
山小屋にはベンチなどもあるんですが、あまり長時間座るのはおすすめできません。
個人的な体感としては、座った休憩が10分以上だと体の運動スイッチがオフになってしまって、逆にしんどくなります。
少なくとも、頂上までは立ったまま休憩するというのを意識した方が、結果的には体が楽になると思います。座る場合は、5分程度の短い休憩を意識しましょうね。
お金で解決もアリ
お金で解決するというのも、戦略のひとつです。
- 山小屋で一泊する
- 山小屋で水や食料を買う
日帰りではなく、一泊するだけでも行程は楽になります。体力に自信がなければ、素直に山小屋で一泊した方が成功率は高くなるでしょう。
足りない分の水や食料は、その都度山小屋で買い足していくわけですね。そうすることで、荷物を軽くすることが出来ます。特に水は重たいので、この方法は有力です。
山小屋で売っている水は、500ml = 300円~500円 くらいです。



私はいつも3L持っていき、足りない分は現地で買い足しています



どんだけ飲むんだよ!
いっぱい食べる
登山中は、たくさんカロリーを摂取しましょう。
富士山の消費カロリーは、フルマラソンに匹敵します。
富士登山をしている間は、太るという考えは不要です。食べても食べても痩せます。それが富士登山です。
富士登山でおすすめの行動食は、プロテインバーです。適度にカロリーがあり、筋分解も防いでくれます。長時間の運動である登山とは、相性の良い食べ物です。


食いだめをする
カーボローディングという言葉をご存知でしょうか?
必要なエネルギーを体内にためていく食事方法のことで、早い話が食いだめです。富士山ではフルマラソンと同じくらいの消費カロリーがありますが、その分を数日かけてお腹にためておくのです。
登山2~3日前くらいから、たくさんご飯を食べるようにしましょう。
糖質を中心に、とにかくたくさん食べると良いです。
あまり本格的にやる必要はありません。とにかく登山前までに満腹状態を維持しておくくらいの感覚でやると良いと思います。
私はレベルの高い山などに行くときは、前日に意識的にたくさん食べますが、カーボローディングはかなり効果があります。
特に初心者は、「エネルギー切れで動けなくなっている」というのが理解出来てないことが多いです。そのため、何も考えず前日までにたくさん食べておくことをおすすめします。
これは実際にやってみないとわかりづらい感覚ですので、試してみてください。



とにかくたくさん食べておけばOK!
まとめ : 富士山は初心者でも未経験でも登れる


富士山は、初心者でも登山未経験でも登れます。
この記事に書いてある技術や知識を身に着ければ、登頂までの成功率はグッとあがるはずです。
それでも心配であれば、登山ガイド付きのツアーで行くと良いでしょう。知識と技術が詰まっている人間に直接おしえてもらえるので、登頂率はかなり高くなります。