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岩手山登山日記:日帰り登山で秋の紅葉と山頂の絶景を独り占め!

岩手山を登山した様子をお伝えする。
岩手山には紅葉や、火山ならではの絶景が広がっている。特に8合目は、まさに登山者の楽園としか言いようがない場所である。
この日記では、岩手山の魅力や道中にあった出来事、登山に役立つヒントまで、私の経験を通じて伝えていく。登山道の写真もあるので、岩手山を登山する際にはぜひ参考にして欲しい。
前日の出来事
まずは前日の出来事を書く。
- 群馬から岩手まで車で移動
- 盛岡で一泊
- 駐車場の案内人の言葉が聞き取れない
群馬~岩手まで移動
ぐんま県からは約500km近く離れており、所要時間は約6~7時間ほど。
私はもうこれくらいの長時間運転は慣れてしまったが、遠いといえば遠いし近いと言えば近い気もする。でも、やっぱり同じ東日本仲間だからか近く感じた。
岩手山に怖気づく

岩手山は、街からよく見える山だ。
高速道路から見た岩手山は、まるでマンモスのような姿をしていた。大きな体を持つ、ゾウやマンモスの姿。とても迫力がある。威厳や美しさも感じた。
間違いなく、この辺りを象徴する山だろう。百名山のなかでも屈指の名峰だと私は思う。
今回の東北の旅は、急遽決めたもの。本来であれば、私は標高差1200m以上の山は、2週間以上かけて事前にトレーニングしてから行く。しかし、今回は急だったのでトレーニングできず。

すげー山だな。のぼれるかなぁ・・・
最近太ったこともあり、岩手山から見た私は完全に弱者だった。完全に気圧されてしまった。
結論から言うと登れたのだが、技術に頼るやり方は良くないと思った。このことは下に書く。ちなみに、旅行から帰って計ったみたら体重が「87kg」もあった。重すぎである。
なまりがすごい
ホテルの駐車場に着くと、案内の人が誘導してくれたが言葉がほぼわからない。
シニアの方だったが、いわゆる東北なまりがすごくて、言葉の半分も聞き取なかった。それでも一生懸命案内してくれたので、おかげで無事にとめることができた。
東北の人はなまりを恥ずかしがる人もいるようだが、私はなまりというのはすごく魅力的な文化だと思う。大人になってそれがわかった。ぜひ誇って欲しい。
盛岡という地
盛岡市に着いた頃には、真っ暗で町並みはよくわからず。
というか外灯が全然なく、街中がめちゃくちゃ暗かったのがすごい印象的だった。なぜだろう。たまたま私が通ったところが、そうだっただけかもしれないが・・・。
運転をする身としては、もう少し明るくしてもらえるとありがたいと思う。
翌朝に盛岡をちゃんと見る


翌朝、盛岡はこんなに都会なんだと知る。
過去に「東北は仙台以外田舎」みたいな話を聞いたことがあったが、とんでもない。盛岡も立派な都会だ。歴史もあるし、とても良い街だった。
あまり歴史や観光に興味がない私でも、赤レンガ館の写真は見たことがあったので、ここでようやくこの建物が盛岡にあるものだと認識できた。
岩手山の登山


翌日、小岩井農場を横目に登山口まで行き、岩手山を登山した。
ちなみに、盛岡市から馬返しの駐車場まではかなり近い。岩手山は標高差がある山なので、運転は楽だ。
実際にかかった時間
岩手山の登山で、私が実際にかかった時間は以下の通り。
- 登り4時間ちょっと
- 下り2時間
9時半過ぎに出発し、16時少し手前に戻ってきている。
柳沢ルートで登った。岩手山の登山ルートに関しては、別記事で解説しているので参考にして欲しい。


9時半に登山開始


慣れない土地の運転は大変だ。
国道4号線だったか、分岐を間違えてしまい、登山口に着くのが遅くなってしまった。盛岡くらい都会になると、独自の道路事情があったりするので、運転は大変になる。
当初の予定では9時出発だったのだが、仕方がない。
ちなみに、富士山の御殿場ルートでも9時出発だったので、私にとっての最速は9時スタートなのかもしれない。しっかり寝ることで体力を得ているので、遅いのは多めに見て欲しい。


岩手山の紅葉


私が行ったのは10月下旬頃。
紅葉のシーズンとしては終わりかけだったが、下のほうは紅葉していた。岩手山登山の序盤は長い樹林帯歩きになるので、紅葉が目を楽しませてくれた。
8合目あたりから森林限界になるので、このような景色は見られなくなるが、秋に行くのもオススメの山だ。
新道か旧道


岩手山の馬返しルートは、新道か旧道か選ぶことができる。
今回はあまり調べずに行ったので、このときは各道がどういうルートなのかはよくわかっていなかった。



わざわざ新しく道を作ったのだから、新道のほうがのぼりやすいだろう
そんな考えで新道を選択したが、当たりだった。旧道をのぼったほうが圧倒的にしんどいだろう。
昔の登山道風にいえば、男坂と女坂だ。新道は女坂にあたる。楽しいのは間違いなく旧道のほうなので、自信があるひとはそちらを選ぶと良い。
登山者の楽園を見る


8合目に着いた時、疲れが吹っ飛んだ。
ここはまさに登山者の楽園のような場所だ。今までの雰囲気とは打って変わり、景色も空気もガラッと変化する。
ここに来るには頑張って歩く必要がある。車や電車では来ることができない。
登山者だけがこの景色を味わえる。まさに「登山者の楽園」としかいいようがない。
ちなみに、ここの景色は私の地元の浅間山によく似ていた。地形などは特にそっくりだ。
岩手山をのぼったことがある人がいたら、ぜひこちらにも足を運んでみて欲しい。こんなにも似た地形の山があるのかと驚くはずだ。
浅間山の詳しい登山ルートは、あとで書くので待っていて欲しい。
8合目避難小屋


8合目には避難小屋がある。
ここは登山者のオアシスのひとつとなっている。水場やトイレ、シーズン中は管理人も滞在しているため、積極的に利用するといいだろう。
ベンチがあるので、広場で休憩するこも可能だ。
岩手山山頂
岩手山の山頂は絶景だった。
正確には、山頂に至る周りの道はどこも絶景だ。さすがに遅い時間に出発しているので、お鉢巡りや山頂に着いたときは、完全にひとりだった。
ひとりでこの山の絶景を独り占めすることができた。こんな名峰を独り占め出来たのは光栄に思う。
距離感の良さ


岩手山の景色の良さは、なんといっても距離感だと思う。
標高2,038mという数字は決して高くはないが、他の山との距離感がちょうど良い。富士山山頂は3,776mだが、周りの山や街との距離が遠く、景色としての面白みはあまりない。
加えて、火口の縁をめぐるお鉢巡りは、火山ならではの雰囲気が楽しめる。
岩手山は、登山をするなら一度はのぼってみて欲しい山だ。遠くから来てでもこの山にのぼる価値はある。
旧道の魅力


下りは旧道を選択。
旧道はかなりのガレ場(岩場)であった。ここをのぼるのはかなりキツいだろう。
しかし、同時に景色の良さにも驚いた。開けていて常に絶景なのである。新道と旧道にははっきりと違いがあった。
岩手山をのぼるなら、旧道は通っておいたほうが良いだろう。その方が良い登山ができる。
しかし、登るにしろ下るにしろキツい道なのは間違いないので、体力と相談して欲しい。
優れた印を発見


旧道で下山中、非常に優れたマーキングを見つけた。
これを辿ってみると、かなり良いルート取りがされていることがわかった。驚いたのはマーキングの的確さだ。
無数のルートの中から、最善のルート取りができるようになっている。
ところどころ逸れて行ってみたが、マーキングが常に「最善なルート」だった。
このマーキングは本当に素晴らしい。これだけ的確な印がつけられるのは、相当この山に慣れたひとだろう。これだけ広いガレ場で、のぼりやすいところを的確にマーキングしてある。
旧道をのぼるときは、この印を参考にして歩くのがオススメだ。マーキングしてくれた人に感謝しよう。
ベンチでの休憩をあきらめる


下山途中にベンチを見つけたので、休憩しようとした。



・・・何かがおかしい
私は違和感を感じたのだ。そして、よく見ると座高がおかしいことに気付いた。座高がめちゃくちゃ低いのだ。
なんかもう「休憩するな」と言われているような気がして、私は休むのをあきらめ下山した。
技術を駆使したことを反省


今回はひたすら登山の技術を駆使した。
登山の歩行技術とは、例えば以下のようなものがある。
- ゆっくりのぼる
- 段差の低いところを狙う
- トレッキングポールで足への負担を減らす
- トレッキングポールを使って使う筋力を変える
特に④の技術が重要で、私のような体重の重い人間は重宝する。
今回は「技術に頼り切った登り方」をしてしまった。ここまで技術に頼ったのは、登山をはじめてから初だ。とても反省している。
体力でのぼれ
「登山は技術でのぼれ」
こんなことをどこかで聞いたことがあるが、私はこれは間違っていると思う。
登山は体力でのぼるべきだ。体力のない人間は遭難する。思考力・判断力・注意力、目に見えない部分でも体力が関与していることが多い。登山は、体力の上に成り立っているといっても過言ではない。
歩行技術とはつまり、体力の誤魔化しにほかならない。
技術に頼った登山をしていては危険だ。あくまで体力の補助に使うべきだと思う。
今回のように「技術に頼り切ってしまった」ことは、大いに反省すべき事実だ。岩手山は素晴らしい山だっただけに、のぼり方に対しては後悔が残ってしまった。
小細工をせずとも、真正面からぶつかって戻ってこれる体力はどんな山にも必要だ。バカみたいな体力で、山をねじ伏せてみて欲しい。それはきっと安全な登山に繋がるはず。
岩手山は人生で一度は登っておくべき名峰


岩手山は、人生で一度はのぼっておくべき名峰だ。
見た目にたがわぬ良い山だった。次はもっとトレーニングをして、旧道から真正面で挑みたいと思う。そうすればきっと、頂上から見る景色が今回とは違ってくるだろう。