富士宮ルート徹底ガイド!富士山最短ルートの特徴と3つの攻略法

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富士山の富士宮ルートを解説します。

富士宮ルートは、富士山で2番目に人気のある登山ルートで、頂上まで最短でアクセスできます。山小屋も多めなので初心者でも挑戦しやすいですが、傾斜がやや急なので転倒には注意が必要です。

今回は、富士宮ルートの特徴や攻略ポイントについてもお伝えします。この記事を読めば、富士宮ルートがどんなものかよくわかるはずです。ぜひ参考にしてください。

こんな内容でお伝えします!
この記事でわかること
  • 富士宮ルートの特徴を解説
  • 富士宮ルートを攻略するためのポイントも解説
  • 写真付きで登山道の様子がわかる

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この記事を書いたひと
  • 登山歴10年以上で週末はいつも山なひと
  • 富士山が好きで全ルート日帰りで踏破
  • 国内最難関の表妙義縦走ルートも経験済
  • 山グッズを大量に持っており知識が豊富
SNSでも活動中


目次

富士宮ルートとは

富士山全体の登山マップ
富士山全体の登山マップ (拡大できます)

富士宮ルートは、富士山で2番目に人気なルートです。

このルートは富士山の南側に位置し、静岡県側の玄関口としても有名です。5合目からのぼるルートとしては最短なため、吉田ルートに次いで人気があります。

ルートデータ

富士山の富士宮ルートの登山マップ
富士宮ルートの登山マップ(拡大できます)
このルートの目安

【登り】4時間30分 【下り】3時間20分

参考コースタイム 7時間50分 (泊まり)

【標高差】約1520m /【距離】約10km

こちらは富士宮ルートの登山データになります。

富士宮ルートは、全ルート中もっとも頂上までの距離が短いため、サクッとのぼりたいひとにはオススメです。とはいえ、標高差はかなりあるため体力は必要ですね。

また、地図を見ての通り、行きと帰りの登山道は同じなため、渋滞には注意が必要です。ご来光時や連休などは、渋滞で遅くなる可能性がある点には注意しましょう。

富士宮ルートの特徴

富士宮ルートの登山口
富士宮ルート
富士宮ルート
富士宮ルート
剣ヶ峰

ここからは富士宮ルートの特徴を解説します。

良いところ
微妙なところ
  • 頂上まで最短
  • 山小屋が多め
  • 神社や郵便局が近い
  • 登りと下りが同じ道

頂上まで最短

お鉢巡りの登山ルートマップ
お鉢巡りの登山ルートマップ(拡大できます)

富士宮ルートは、頂上まで最短でアクセスできるルートです。

それぞれのルートの頂上から、富士山の最高点である剣ヶ峰までは、富士宮ルートがもっと近くなっています。

馬の背

富士山の剣ヶ峰直下の馬の背

剣ヶ峰の手前には、"馬の背"と呼ばれる急な斜面があります。

ここが最後の難所です。足場が滑りやすく、空気が薄いこともあり、多くの登山者が苦戦しています。

登山男

いわゆるラスボスってやつ

とはいえ、富士宮側からはゆっくり行っても30分は掛からないため、じっくりと攻略していけば問題なくのぼれるとおもいます。

山小屋が多め

富士山の万年雪山荘
富士山の万年雪山荘

富士宮ルートは、山小屋が豊富にあります。

吉田ルートほどではありませんが、十分すぎるくらいの数があります。山小屋では食事や売店があり、トイレもあります。

ルート上にすごくバランスよく配置されているので、休憩ポイントとして利用するとリズムが作りやすいでしょう。

神社と郵便局あり

富士浅間大社奥宮
富士浅間大社奥宮

富士山の頂上には、神社や郵便局があります。

富士宮側は「浅間大社の奥宮」や「頂上郵便局」が近いので、これらを利用したい方にとっては大きなメリットとなります。

人気の吉田ルートや須走ルート側からは真反対に位置しているので、これらの施設を利用したいひとはオススメなルートです。

行きも帰りも同じ道

富士宮ルートは、行きも帰りも同じ登山道です。

良いところ
微妙なところ
  • 道がわかりやすい
  • 混雑しやすい

特に御来光時や連休などは、すれ違いが困難になる場所もあるため、渋滞には注意が必要です。

傾斜がややきつめ

富士宮ルートは、富士山の登山道のなかでは傾斜がややきつめです。

といっても、一般的な登山道に比べれば十分ゆるやかなので、そんなに構える必要はありません。ただし、長丁場になるので安全には十分注意しましょう。

富士宮ルートの攻略方法

富士宮ルートの六合目
富士宮ルートの六合目

富士宮ルートの攻略法をお伝えします。

攻略のポイント 

  • 深呼吸する
  • ゆっくりのぼる
  • 下山は慎重に

深呼吸しよう

富士山では、深呼吸がとても大事です。

深呼吸をすることで、体を高度に順応させることができます。一番基本的な高山病対策ではありますが、とても有効な方法です。

富士山では、しつこいくらい深呼吸をすると良いでしょう。

油断は禁物

富士宮五合目
富士宮五合目

アホみたいな話ですが、私は開始5分で高山病になったことがあります。

スグル

富士山3度目の私に高度順応など不要!!

ーーーーー 5分後 ーーーーー

スグル

うっ、頭が・・・!

バスの発着所のすぐ隣の階段をのぼったら、一瞬で頭痛になりました。慣れてるからといって油断は禁物です。深呼吸は大事。

ゆっくりのぼろう

ゆっくりのぼるのは、とても賢い選択です。

富士山では高山病対策にもなるため、できるだけゆっくりのぼりましょう。

歩幅を一定に保つ

登山でおすすめの歩幅
登山でおすすめの歩幅

ゆっくりのぼるには、歩幅を調整すると良いです。

個人的には、上記の画像と同じくらいの歩幅(半歩)がオススメしています。

実際に歩いてもらうとわかりやすいのですが、この歩幅だとペースを速くしてもなかなか前に進みません。

漠然と「ゆっくり」を意識するよりも、目に見える歩幅を意識するほうがペースはコントロールしやすいです。この歩幅は富士山に限らず、登山全般にオススメなのでぜひやってみてください。

下山は特に慎重に

下山は特に慎重に下りましょう。

富士宮ルートでは、実際に下山時の転倒による死亡事故が起きています。

吉田ルートの下山路だと、転倒してもさほどケガはしないとおもいますが、富士宮ルートは岩がゴツゴツした場所が多いため、転倒すると大ケガに繋がりやすいです。

他のルートとは違い、富士宮には下山用のルートがないため、慎重に下ることを心がけましょう。

実際の登山の記録

水ヶ塚駐車場から見た富士山
水ヶ塚駐車場から見た富士山

私が実際に富士宮ルートをのぼった時の記録です。

このルートをのぼろうとしているひとは、参考にしてください。

行動時間

私の実際の行動時間は以下の通り。

  • のぼり4時間
  • くだり2時間

休憩はほぼしていません。途中で立ったままカロリー摂取したくらいです。

くだりはサクッと2時間ほどで降りましたが、終始太ももに負担がかかるため、筋力のあるなしで時間はかなり変わってきそうです。

ゆっくりスタート

当日はゆっくり9時半スタートにしました。

私は自分のペースはだいたいわかっているので、どの山もあまり早い時間帯にはのぼりません。富士山でもたっぷり寝てから行きました。

おかげで調子よくのぼれて、初めて高山病にもなりませんでした。

スグル

毎年やんわりと頭痛になってましたが、今回はなし!

私はロングスリーパーなので、特に睡眠は高山病に大きく関わる要素なのかなと思います。

ペース

登山中の歩幅を映した様子

私はこのペースを最後まで維持しました。

登山道の傾斜によっても変わりますが、富士宮ルートではこのペースが私にとっては丁度よく、これなら鼻呼吸で剣ヶ峰までスムーズにのぼることができました。

スグル

このペースを維持できれば4時間前後で着きます

鼻呼吸or口呼吸

ペースを保つには呼吸も大事です。

一番わかりやすいのは「鼻呼吸できるか」どうか。私はこれをひとつの基準として登山をしています。

要は、「口で呼吸しなきゃいけない」ようではオーバーペースということ。

鼻呼吸で登山をするには、ある程度の強い心肺機能が必要です。

なので、普段から鍛えていないとなかなか難しいですが、ペースを計る目安としてはとてもわかりやすくてオススメです。歩幅と呼吸を意識すれば、安定した登山ができます。

必ずしも、口呼吸=オーバーペースというわけではないですが、ひとつの目安になります。

足が止まってしまうくらい息切れするペースは論外です。自分の呼吸が苦しくならずに維持できるのが理想のペースなので、ぜひ見つけてみてください。

食べ物

当日に食べたものは、以下の通りです。

  • チョコレート2枚
  • チョコパイ2個

チョコレートは糖質を効率良く吸収でき、登山でのカロリー摂取としては定番ですが、私は単に美味しいから好きで食べています。

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なかでも、ガーナのチョコレートは味が良いのでオススメです。

お菓子系のチョコレートは第一原料が「油脂」なことも多いのですが、ガーナは「砂糖」なので、カロリー吸収としても非常に優れています。

スグル

色々試したけどやっぱりガーナが1番!

ゆっくり慎重にのぼろう

富士宮ルートの攻略方法について解説しました。

攻略のポイント 

  • 深呼吸する
  • ゆっくりのぼる
  • 下山は慎重に

これらのことを意識すれば、富士宮ルートを攻略できるはずです。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いたひと
やますぐ
30代/登山歴10年以上/ぐんま在住

地元ぐんまを中心に全国の山々を練り歩いています。

知名度よりも自分が登りたいと思った山を優先的に登っており、頂上でゆっくりするよりも弾丸的に行って帰るタイプです。

ひとが誰も来ないようなマイナーなところや、雪山や鎖場も好んで登っています。登山は夏よりも秋冬のほうが活動的。

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