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初心者でも怖くない!荒船山の難易度別おすすめ日帰り登山ルート!

荒船山のおすすめ登山ルートを解説します。
荒船山は、独特な山容が特徴的な初心者でも手軽に楽しめる山です。有名漫画家の滑落事故で知られる山でもありますが、道中に危険なポイントはほとんどありません。
荒船山を登山するために必要な地図や、ルートごとの難易度や時間についてもお伝えします。荒船山は、決して恐ろしい山ではありません。この記事を読めば、荒船山の登山がどんなものかよくわかるはずです。ぜひ参考にしてください。
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ルート概要 | ||||
内山峠ルート | 約750m | 累計標高差約9.5km | 往復距離5時間30分 | 登山時間|
荒船不動ルート | 累計標高差 約570n | 往復距離 約7.2km | 登山時間 4時間10分 | 初級レベル |
相沢ルート | 約960m | 累計標高差約8.7km | 往復距離5時間50分 | 登山時間中級レベル |
荒船山のおすすめ登山ルート

荒船山は、群馬県と長野県にまたがる標高1,422mの山です。

日本でもっとも珍しい形をした山は?
と聞かれれば、私は「荒船山」と答えるかもしれません。
遠くから見ると見事なまでに平らで、これほど特徴的な山容はなかなかありません。日本全国いろいろな山を見てきましたが、荒船山の形はかなり異質です。
ここでは、そんな真っ平らな荒船山のおすすめ登山ルートを紹介していきます。


名称 | 荒船山(あらふねやま) |
標高 | 1,422m |
ジャンル | 日本二百名山 |
登山エリア | 北関東 |
都道府県 | 群馬県、長野県 |
登山適期 | 4月下旬~11月下旬 |
難易度 | 初級~中級 |
内山峠ルート


内山峠ルートは、荒船山でもっとも人気なルートです。
道中には、艫岩(ともいわ)という断崖絶壁スポットがあり、ここが荒船山の絶景ポイントとなっています。(全体マップの双眼鏡アイコンのところ)
この断崖絶壁スポットは、崖下までのぞき込むことができるんですが、手すりなどはないため、あまり近づきすぎないようにしましょう。※過去に滑落事故が起きています。
このルートは、尾根歩きでアップダウンが多くペースが掴みづらいので、ゆっくり歩くことを心がけましょう。
合計距離 | 9.5km |
最高点の標高 | 1,423m |
最低点の標高 | 1,061m |
累積標高(上り) | 745m |
累積標高(下り) | 745m |
荒船不動ルート


荒船不動ルートは、もっとも簡単に頂上まで行けるルートです。
内山峠ルートとは違って、こっちは真っ先に山頂まで行くことができます。しかしながら、荒船山の山頂は展望がほとんどありません。
そのため、このルートであっても、艫岩の絶景ポイントまで足を運ぶひとが多いです。
上記の地図は、山頂をピークハントしたあとに艫岩まで足を運ぶルートになっています。
単純にピークハントするだけならば、一番手軽で良いですが、荒船山の魅力は「艫岩の絶景ポイント」と「平らな台地歩き」だとおもうので、余裕があれば足を延ばしてみてください。
合計距離 | 7.2km |
最高点の標高 | 1,422m |
最低点の標高 | 1,036m |
累積標高(上り) | 569m |
累積標高(下り) | 569m |
相沢ルート


相沢ルートは、荒船山でもっとも大変なルートです。
かなり低い標高から出発するので、地元のひと以外はあまりのぼらないルートですね。上記2つと比べると、人気もありません。
道中には、おそらく地元のひとが作ったかわいい木のオブジェクトが複数あり、登山者を楽しませてくれます。
また、冬になると氷瀑が楽しめる(途中で分岐)でもあるため、知る人ぞ知るというようなルートですね。
合計距離 | 8.7km |
最高点の標高 | 1,422m |
最低点の標高 | 591m |
累積標高(上り) | 962m |
累積標高(下り) | 962m |
駐車できる台数は少ないため、注意しましょう。
群馬県と荒船山


山というのは、見る角度によって全く違う印象を与えるものです。
「荒船山」と検索して出てくる写真は、近くで撮った大きな岩のアップが多いです。しかし、ぐんま県民から荒船山は、上記の写真のように真っ平らなんです。
標高が低いので、どこからでも見られるというわけではありませんが、県内であれば高崎市や前橋市などの平野部や、榛名山や赤城山からもよく見えます。ぐんま県民なら一度は見たことあるはず。
私は子供のころ



あの平らなところには何があるんだろう?
なんて思っていましたが、まさかそこに自分の足で行くことになるとは思いもよりませんでした。
自分の気になった場所を、自分の目で確かめに行く。
私の登山の行動原理の大半はこれかもしれません。登山は好奇心を満たすにはとても良い趣味。
そして、荒船山を知ったあなたも、きっと自分の目で確かめてみたいと思っているに違いありません。
決して怖い山ではありませんので、興味があるひとはぜひ好奇心を満たしてみてください。
荒船山の遭難について
荒船山の遭難について考察してみました。
今回、私は「なぜ遭難するのか?」に重点をおいてのぼってきました。
私なりに納得のいく答えがでたので、興味のあるかたは少し読んでみてください。
艫岩の滑落
絶景ポイントとして有名な艫岩ですが、この場所で過去に何度も滑落が起きています。
身体を乗り出さないと落ちないような場所のため、ココで落ちるのは何か不思議ではありませんか?
オカルト的な話ではなく、現実的な話で。
そこで現場に行って改めて検証してみると、この場所の端は草木で覆われていることがわかりました。実際は崖にも関わらず、草木で足元が隠れてしまっている場所があります。
よく見ると地面じゃなくて崖。この場所なら、不注意で滑落することは十分にありえるとおもいました。
道迷いについて
道迷いも多いようです。
荒船不動ルートで友人を先頭にして歩いてもらったんですが、行きと帰りで計5回も道を外れていました。そのうち2回は、正規とは違う方向に行って確実に遭難しそうなルート。
この友人は何度も連れて行っていますが、山のことは私が全て担当しているので知識は初心者です。それでも5回も道をそれたのは、結構衝撃的でした。



道がそれた根拠を解説します
踏み跡が薄い
荒船不動ルートは、登山道がはっきりとしないエリアがあります。
おそらく定期的に砂利が雪崩れているのだとおもいますが、登山道がうっすらとしています。慣れているひとなら問題なく登山道に見えるはずですが、初心者にはそうではないようです。
言葉では説明しづらいですが、登山道が立体ではなく平面になってしまっている状態。登山道なのかそれているのかが、いまいちわかりづらい場所があります。
倒木がある
荒船不動ルートには、大小の倒木が複数ありました。
明確に登山道だとわかる場所で大きい倒木があった場合、友人はこれを乗り越えていきました。しかし、不明瞭な登山道に落ちている小さめの倒木に対しては、その方向に沿って進んでいました。
道がわかりづらい場所に倒木があると、それが登山道の縁だと勘違いしてしまうようです。
初心者が無意識でボーッとしてれば、この間違いはかなりあるはず。
道が不明瞭 + 倒木が、遭難を発生させているように思えました。
荒船山のライブカメラ
荒船山付近のライブカメラの様子です。
ちょっとわかりづらくて申し訳ないですが、下記ページ真ん中下あたりの「(国)254号 新小屋場橋」「(国)254号 7号橋」あたりが、荒船山すぐ近くのライブカメラ映像になります。
荒船山は初心者もOK
荒船山は、初心者でものぼれる山です。
滑落事故で有名になってしまい、怖いというイメージの方もいるかとおもいますが、実際には登山道自体はきちんと整備されており、危ないところはありません。決して敷居の高い山ではないです。
ただし、慣れていないひとにとっては、登山道が一部不明瞭に見える場所もあるため、GPSは必ず持っていきましょう。
荒船山周辺は観光できる場所や温泉なども整っていて、結構あそべる山域です。下仁田ねぎもめちゃくちゃうまいので、こちらもお土産にぜひ。


あの平らな大地を冒険したいというひとは、ぜひとも遊びにきてください。