富士山の登山に何をもっていけばいいかわからない、というお悩みはありませんか?
富士山は標高が高く、他の山よりちょっぴり特殊な山です。そのため、通常の登山とは少し違ったものが必要になる場合があります。
この記事では私が過去に何度も登った経験から、富士山に必要な持ち物をリストアップしました。実際に経験してみて必要なものがわかることも多かったので、ぜひとも参考にしていってください。
- 富士山で気を付ける対策
- 富士山で絶対に持っていくべきもの

富士山ではどれも必要なものばかりです!
富士山を登山する際に必要な6つの持ち物


富士山を登山する際に必要なものを紹介していきます。
ここに書いてあるものは、私が実際に登った際に必要だと感じたものだけを厳選しています。
日焼け止め
富士登山に、日焼け止め対策は必須です。
何も対策しないとえげつないやけどを負うことになりますので、しっかりと対策していきましょう。
登山用の日焼け止めとしては、以下のものがおすすめです。
手で広げるタイプではなく、スティックで塗りこむタイプなので手が汚れません。また、ユーカリとハッカ成分が含まれているので、昆虫の忌避としての効果も期待できます。


登山中は、汗で流れてしまいやすいです。
一度塗ったからといってヤメてしまうと、私のようにやけどしてしまうかもしれませんよ!
帽子
富士山では、帽子も大事です。
富士山は、5合目以降は森林限界のため、日差しを遮るものがありません。そのため、直接太陽の光を浴びる状況がずっと続きます。
帽子をすることで、体感的にも涼しなります。夏の季節は、帽子を被るだけでも違いますね。
富士山におすすめの帽子としては、ハットタイプがおすすめです。日陰になる範囲が広いため、日焼け対策としてはもっとも効果が高いタイプになります。
ただし、富士山は風が強いので、風の抵抗を受けやすいハットタイプはアゴヒモがないと飛ばされます。
THE NORTH FACEのホライズンハットは、撥水性や通気性が優秀かつ、アゴヒモもついていて、登山用のハットとしては申し分ないです。





カラーバリエーションも豊富なノースのベストセラー商品です!
サングラス
実は、目も日焼けします。
ウィンタースポーツをやっている方には身近かもしれませんが、いわゆる「雪目」という目の日焼け状態が、紫外線の強い富士山でも起こります。
サングラスは何でもよいわけではなく、登山用としては必ず偏光グラスを選びましょう。
以下は、私が愛用しているオークリーの偏光グラスです。プロフィール写真でもかけてるやつですね。


このサングラスは、スポーツ向けに開発されており、ズレにくさ、曇りにくさ、視界の広さがどれも秀逸です。個人的には、登山用サングラスでは一番良いと思っています。
値段が高いというのもよくわかるので、私が初期の頃に使っていたこちらのサングラスもおすすめです。ブランドにこだわらなければ十分使えるもので、とにかく安いのが強みです。


安くてもきちんと偏光してくれるので、値段で迷ったらとりあえずこっちを買っておいて問題ないと思います。私もこれで色々な山へ行きましたが、きちんと目を保護してくれていますね。
ティッシュ
富士山では、鼻水が出ます。
かいでもかいでも・・・でます。なので、ティッシュは常備しておきましょう。
その他、手をふくなどの用途にも使えますし、何より軽くて邪魔にならないので、個人的に登山では必須アイテムだと思っています。


頭痛薬
高山病でもっとも多くみられる症状が、頭痛です。
私も毎年やんわりと頭痛になりますが、薬を飲むことで治っています。他の方の様子をみても、一定の効果はあるようですね。
登山用としては、私はロキソニンを常備しています。頭痛はもちろんのこと、炎症などの様々な痛みを抑制してくれるので、足底筋膜炎のときによくお世話になっていました。


ただし、高山病は根本的には下山することが大事ですので、なるべく薬に頼らないようにしましょう。自然に治すのが一番です。
トレッキングポール
トレッキングポールもおすすめです。
トレッキングポールがあれば、足にかかる負担を上半身にも分散させることが出来ます。富士山では特に、足場が滑りやすいので、下山でも大活躍します。


ゲイター
ゲイターもあった方が良いです。
富士山はとにかく砂利が多いので、靴に入らないようにしましょう。靴の中に入ってしまうと、とても煩わしくなります。


砂利を防ぎたいだけであれば、下記のようなショートタイプのゲイターもおすすめです。動き重視の方は、こちらが良いですね。トレランの方がよく使っています。


小銭
富士山では、小銭があると便利です。
具体的には100円単位で、小銭を持っていきましょう。主にトイレで使います。
レインウェア
レインウェアも必須です。
これは雨対策としてもそうですが、風対策としても有効です。富士山は独立峰で風が強いので、使う出番は多いと思います。
風をブロックするだけでも、体感温度はかなり変わります。
レインウェアはゴアテックスが一番良いですが、上をみたらキリがない世界ですので、下記のようなもので問題はないでしょう。
性能と上下セットという点を考えると、コスパ抜群なレインウェアです。


行動食
おやつや行動食も、持っていきましょう。
山小屋にも食料は売っていますが、物価が高いので自分で用意していった方が安く済みます。登山用としては、筋分解を防ぐ目的でも、プロテインバーがおすすめです。


ご来光時に必要な物


ご来光時に必要なものをピックアップしてみました。
ポイントはやはり防寒対策です。暑ければ脱げばいいだけの話ですが、寒さは用意しておかないとダメです。
ヘッドライト
ご来光登山には、ヘッドライトは必須です。
万が一のため、2つ以上もっておいた方が良いと思います。
ヘッドライトは使えなくなると、即行動ができなくなりますので、必ず複数持ち歩くのがおすすめです。
登山をするのであれば、中でもおすすめなのがペツルのアクティックコアです。450ルーメンで明るい上に、バッテリーだけでなく乾電池でも使えるという点が気に入っています。
点滅モードなどにすれば消費電力を抑えつつ、車などへのアピールにも良いため、普段使いでも活躍しますね。登山をするなら、持っておいて損はない逸品です。


富士登山でしか使わない予定であれば、100均に売っているものでも良いとは思いますが、天候と相談して防水対策などはしっかりと対策しておきましょう。
耳栓
小屋に泊まる予定の方は、耳栓も持っていきましょう。
富士山の山小屋は、ホテルのような個室ではありません。いびきや雑音も、多く聞こえてきます。


ニット帽
ご来光を目指すなら、帽子はニット帽にしましょう。
富士山の山頂は、真冬並みの気温です。耳まで覆ってくれるニット帽は、寒い時期の登山では必須アイテムです。耳が冷えてしまうともうほんとどうしようもありません。
街中を夜ランニングするときでも私はよく使っていますので、ニット帽はおすすめです。


手袋
手も冷えやすいので、手袋も必要です。
人間は、末端から冷えやすくなるという特徴があり、つまりは手先や足先が最初に冷えていきます。ここが冷え続けると凍傷などの可能性も出てきますので、油断は禁物です。
富士山は強風ですので、ゴアテックスの防風性のあるタイプの手袋が活躍します。よくある軍手だとスカスカなので、寒いと思います。


手の寒さは人によってもマチマチだと思いますので、心配な人は厳冬期用の本格的な手袋をもっていくことをおすすめします。下記は、私も雪山で使用しているブラックダイアモンドの超有名な手袋です。


肌触りもまふまふしていて気持ちよく、防水性や防寒性もしっかりしているので、かなり気に入っています。
普通の人はここまでの性能は必要ないと思いますが、冷えすぎると凍傷になる可能性もあるので、心配なひとは準備しておいた方が良いですね。
防寒着
富士山の夜は、真冬並みの寒さです。
頂上付近で待機する場合、真冬並みの防寒対策が必要です。
これについては、フリースやダウンなどが候補になりますが、個人的にいちおしなのが、パタゴニアのマイクロパフフーディです。
抜群の収容力、暖かさ、驚異的な軽さという点が気に入っています。私は、真冬はこれを常にザックに常備しています。
高いですが、高いだけあります。パタゴニアの技術を凝縮したような性能で、登山では間違いありません。


富士山で気を付けること


富士山の登山では、紫外線と寒さに気をつけましょう。
富士山の環境は街中とはまったく違いますので、事前に準備をしておかないと大変なことになります。
紫外線
富士山では、紫外線に気をつけましょう。
富士山は平地より1.4倍も紫外線が強くなります。
なかでも、日焼け止め対策が一番重要です。
私が初めて富士山に登ったときは、日焼け止めを全く塗りませんでした。そして、その次の日どうなったかといいますと・・・。
顔にやけどを負いました。
「日焼け」ではなく「やけど」です。
あまりにも痛すぎて病院へいったところ、やけどと診断されました。数日、苦しんだのは言うまでもありません・・・。



顔から謎の透明な液体とかでてきて焦りました(汗)
必ず、日焼け止め対策はしていきましょう。
寒さ
富士山では、寒さ対策も必須です。



真夏に登るんだから暑いでしょ
その考えは甘いです。富士山の頂上は、秋~真冬並みとおもってください。
気温というのは、標高が100mあがるごとに0.6℃下がります。
平地が30℃だとしても、富士山の頂上では22℃です。
富士山は独立峰なため、そこからさらに強風による体感温度の低下があります。
体感温度は風速1mにつき1℃さがるといわれており、さきほどの数値から12℃引くと、約10℃であるということがわかります。
しかも、これは日中の計算なので、ご来光時は真冬並みの気温になるということです。なので、ご来光を目指すのであれば、真夏でも真冬の装備が必要になります。
まとめ : 富士山では日焼けと防寒対策が必須
富士山では、日焼けと防寒対策が必須です。
忘れると大変なことになりますので、しっかりと準備しておきましょう。