グラフでわかる富士山の登山者数の年間推移とコロナ禍での2つの変化

富士山の登山者数を知りたい、というお悩みはありませんか?

富士山では、毎年約20万人~30万人の登山者が訪れます。しかし、昨今のコロナ禍によって、富士山登山者数についてもさまざまな変化がみられています。

この記事では、富士山の登山者数について、以下の3つのポイントをお伝えします。

この記事でわかること
  • 富士山の登山者数
  • 時期別の登山者数
  • コロナ前後の登山者数の推移
スグル

富士山の登山者数から、色々な情報が読み解けますよ!

  • 全国各地から富士登山ツアーに参加可能
  • 登山ガイドに案内してもらうことができる
  • 登山の装備をレンタルすることも可能
  • バスの往復山小屋だけの予約もOK

富士登山に関する悩みはこれで解決!

目次

富士山の登山者数

登山女

富士山ってどのくらいの人が登ってるんだろう?

富士山の登山者数を知ると、さまざまなタイプの登山者がいることがわかります。

登山者数は、時期や日にちによってもかなり変わりますので、詳しくみていきましょう。

毎年の登山者数推移

富士山の登山者数は、減少しています。

これはみなさんもご存知の通り、コロナの影響です。コロナ禍の2021年では、全盛期に比べて約4分の1まで減ってしまっています。

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吉田ルート富士宮ルート須走ルート御殿場ルート全体の登山者数
2011年165,03872,44140,17915,758293,416
2012年189,77177,75535,57715,462318,565
2013年179,82076,78436,50817,709310,721
2014年170,94759,77131,62615,150277,494
2015年136,58755,51623,12215,123230,348
2016年151,96958,09020,27715,339245,675
2017年172,65770,31923,47518,411284,862
2018年150,84526,69611,792
2019年149,96953,23220,21512,230235,646
2020年
2021年54,39211,4096,4116,33678,548
参照データ:環境省
  • 2018年の富士宮ルートは、カウンター不具合により正確ではないため、除外しました。
  • 2020年はコロナで閉山のため、カウント不可。

過去10年間の富士登山者数でみても、コロナに関係なく若干減りつつあるのかなという印象。ルート別の登山者数は、やはり圧倒的に吉田ルートが多いですね。

政府のインバウンド政策で、外国人観光客自体は年々増えていっているのですが、登山者数にはあまり影響していないようですね。これは意外でした。

参照元:観光庁

訪日外国人の数は、2003年から2019年にかけて、約6倍ほど増えていることがわかります。

5合目まで来る外国人観光客の数は確実に増えているはずですが、登山者数自体には大きく影響していない、ということが挙げられると思います。

私はなんとなく、訪日外国人が増えるにつれ富士山の登山者数も増えていっているイメージがあったので、これは意外な事実でしたね。

日別の登山者数

各登山道における日別登山者数です。※クリックすると拡大できます。

参照元:環境省

おもにお盆や連休などの祝日が混んでいます。

特に一番混むとされているのは、お盆期間中です。

渋滞を避けたい場合は、もっとも避けるべき期間でしょう。

また、平日でも金曜日は混みやすいというのも、富士山の特徴ですので、覚えておきましょう。

時期別の登山者の割合

シーズン中における登山者数の分布を、パーセンテージで計算してみました。

このデータをみれば、富士登山の空いている時期というのがわかります。

コロナ禍で登山者の分布も多少変わってきているため、コロナ前後での比較をしていきます。

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2019年度吉田ルート富士宮ルート須走ルート御殿場ルート合計全体の割合
7月初旬8,097
7月中旬19,0126,5332,7531,28429,58213%
7月下旬22,86912,5992,8302,58740,88218%
8月初旬29,27211,0674,6262,76647,73121%
8月中旬26,74210,3393,9792,12543,18519%
8月下旬23,9115,9033,1411,63134,58615%
9月初旬20,0666,0132,7721,48530,33613%
参照データ:環境省
  • 7月初旬は、吉田ルートのみ開山のため、全体の割合からは除外しました。

上記は、2019年の人数でコロナ以前のデータになります。ここではやはり、お盆期間中がもっとも混むということがわかりますね。次いで、7月中旬も混んでいます。

さて、コロナ禍になって登山者の推移はどうなったでしょうか?以下、2021年度の表をご覧ください。

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2021年度吉田ルート富士宮ルート須走ルート御殿場ルート合計全体の割合
7月初旬2,446
7月中旬6,4688108268,10411%
7月下旬10,4241,3391,45913,22217%
8月初旬8,2692,6261,1491,28613,33018%
8月中旬5,5152,3617926429,31012%
8月下旬12,1574,9241,4951,69320,26927%
9月初旬9,1131,49870036211,67315%
参照データ:環境省
  • 初旬(1日~10日)、中旬(11日~20日)、下旬(21日~31日)
  • カウンター不具合により、御殿場ルートと富士宮ルートに欠測期間があります。
  • 7月初旬は、吉田ルートのみ開山しているため、全体の割合からは除外。

これを見ると、お盆期間中のある8月中旬よりも、8月下旬の方が全体の登山者数は多くなった、ということが挙げられます。

これはおそらく、コロナ禍で登山者が分散した結果だとおもいます。

お盆期間中の密を避けた結果、8月下旬が一番多くなったということですね。

一応、この偏りがコロナの感染者数を考慮してのものなのか確認してみましたが、2021年の8月下旬は第5波の真っただ中であり、直接の関係性は見られませんでした。

あくまで私の憶測ですが、新規陽性者数が減るのを期待していた様子見の登山者がシビれをきらした結果、8月下旬に集中してしまったのではないかと思います。

これらのデータから、「登山したい」という気持ちと「コロナになりたくない」という登山者の心理状況が、見て取れるのではないでしょうか。

7月に登山者が少ないのは、梅雨の関係ですね。

今年はめちゃくちゃ早かったですが、例年通りだと東海地方の梅雨明けは、おおむね7月21日前後とされています。

スグル

せっかく頂上まで登っても、景色が見れないと残念ですしね

登山者が最も多かった日

登山男

登山者が一番多い日っていつ?

1日あたりの登山者数がもっとも多かった日は、以下の通りです。

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2019年(コロナ前)2021年(コロナ過)
1位8月11日(日)8月28日(土)
2位8月12日(月)8月11日(水)
3位8月3日(土)8月21日(土)
4位8月17日(土)7月23日(金)
5位8月10日(土)8月29日(日)
参照データ:環境省

コロナ前はやはり、お盆前後に集中しているのがわかります。コロナ禍では、お盆での登山者数は減りましたが、逆に下旬に集中するという結果になりました。

これについては上述した通り、「コロナの感染者推移を様子見していた登山者が、駆け込みで集中してしまった結果」かと思います。

スグル

土日、週末、祝日が混雑するということですね

まとめ : 富士山の登山者数

富士山の登山者数は、20万人~30万人ほどです。

当然ながら、コロナの影響で減ってしましました。今後、この状況は少しずつ回復していくと思われますが、我々登山者も感染には十分注意して登りましょう。

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