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富士山山頂の天気と気温!知っておきたい防寒対策とライブカメラ

この記事では、富士山山頂の天気と気温について解説します。
富士山山頂の平均気温は5℃前後です。しかし実際には体感温度も非常に重要で、特に風の影響を考慮しなければなりません。
私がいつも登山前に使っている雨雲レーダーと、ライブカメラを使った天気予測方法も解説します。この記事を読めば、安全に富士山の登山ができるはずです。ぜひ参考にしてください。
富士山の天気
富士山の天気予測は、雨雲レーダーとライブカメラを使うのがオススメです。
これらを併用することで、かなり高い精度の天気予測が可能になります。
山頂の天気
こちらは富士山周辺の天気です。
下の再生ボタンを押すか、カーソルを動かすと数時間先の天気も見ることができます。初期位置は富士山にしてありますが、ズレた場合はブラウザを更新してみてください。
登山をする時は「晴れ」や「曇り」などの予報ではなく、雨雲レーダーを見るのが一番確実です。的中率が高く、当日の雲の流れなどがわかるので計画が立てやすくなります。

大雨や雷マークが近づいているときは要注意!
ライブカメラ
実際にのぼる当日にライブカメラを見ると、より正確に天気がわかります。
こちらは河口湖から見た富士山のライブカメラです。「天気がよさそう」「周りに雲があるから今後天気が悪くなりそう」「積乱雲が近くにある」等々、いろいろな情報が読み取れます。
さらに山頂のライブカメラの様子を観れば、現在の様子がわかります。河口湖からだと雲がかかっているようでも、山頂が晴れていれば雲海が見られるということが予想できます。
上記の雨雲レーダーに加えてライブカメラを見れば、かなりの精度で天気の情報がわかります。登山をする際には両方チェックしておきましょう。
富士山の気温
富士山の登山シーズンにおける山頂の平均気温は、以下の通りです。
季節 | 平均気温 | 日最高 | 日最低 |
---|---|---|---|
7月 | 5.3℃ | 8.0℃ | 2.8℃ |
8月 | 6.4℃ | 9.5℃ | 3.8℃ |
9月 | 3.5℃ | 6.5℃ | 0.6℃ |
毎日のデータは気象庁が発表しています。
8合目の気温
8合目(標高3,250m)は、こんな感じです。
季節 | 平均気温 | 日最高 | 日最低 |
---|---|---|---|
7月 | 7.1℃ | 10.1℃ | 4.1℃ |
8月 | 8.2℃ | 11.3℃ | 5.2℃ |
9月 | 5.3℃ | 8.3℃ | 2.4℃ |
7合目の気温
7合目(標高2,700ⅿ)の気温は、こんな感じです。
季節 | 平均気温 | 日最高 | 日最低 |
---|---|---|---|
7月 | 8.4℃ | 11.4℃ | 5.4℃ |
8月 | 9.5℃ | 12.6℃ | 6.5℃ |
9月 | 6.6℃ | 9.6℃ | 3.7℃ |
5合目の気温
吉田ルート5合目(標高2,300m)の気温は、こんな感じです。
季節 | 平均気温 | 日最高 | 日最低 |
---|---|---|---|
7月 | 9.2℃ | 12.2℃ | 6.2℃ |
8月 | 10.3℃ | 13.4℃ | 7.3℃ |
9月 | 7.4℃ | 10.4℃ | 4.5℃ |
標高の上昇と気温の変化
上記を見てもわかる通り、標高があがると気温が下がります。
この計算式は他の山でも使えるので、登山する際には覚えておくと良いでしょう。
平地の気温との比較
富士山の山頂は、平地の真冬くらいの寒さです。
東京の気温と照らし合わせると、だいたい12月~2月くらいになります。以下は、東京都の月別平均気温です。
季節 | 平均気温 |
---|---|
1月 | 4.9℃ |
2月 | 5.2℃ |
3月 | 10.9℃ |
4月 | 15.3℃ |
5月 | 18.8℃ |
6月 | 23.0℃ |
7月 | 27.4℃ |
8月 | 27.5℃ |
9月 | 24.4℃ |
10月 | 17.2℃ |
11月 | 14.5℃ |
12月 | 7.5℃ |
体感温度が重要
山では、気温よりも体感温度のほうが重要です。
体感温度とは?
- 体感温度とは、人が感じる温度のこと。風速、湿度、日射量、服装などが影響する。
富士山で特に気を付けたいのは「風の影響」です。
風が強いと実際の気温よりも寒く感じることがあります。風は体から熱を奪うため、体感温度が下がるんですね。
なので、気温だけを見れば良いわけではなく、実際には風速の要素も考えておかないといけません。ご来光時は停滞するので特に重要です。


富士山山頂の体感温度
富士山の風速の平年値は以下の通りです。
季節 | 平均風速 |
---|---|
7月 | 9.2m/s |
8月 | 7.6m/s |
9月 | 9.4m/s |
風速1メートルにつき1℃下がるので、体感温度はおよそ-7℃~-9℃下がるということになります。
これらをふまえた富士山山頂の体感温度は以下の通り。
季節 | 日最高 | 日最低 | 平均風速 | 体感温度 |
---|---|---|---|---|
7月 | 8.0℃ | 2.8℃ | 9.2m/s | -1.2℃~-6.4℃ |
8月 | 9.5℃ | 3.8℃ | 7.6m/s | -1.9℃~-3.8℃ |
9月 | 6.5℃ | 0.6℃ | 9.4m/s | -2.9℃~-8.8℃ |
風速は平均値なのでもっと下がる可能性があります。台風やゲリラ豪雨なんかに打たれれば、体感温度は-10℃超えるのではないかとおもいます。
9月は上旬までが山開きシーズンなので、実際にはこの数値より暖かくなるとおもいますが、体感温度はどの時期もマイナスです。
実際には太陽のあるなしでもかなり変わるんですが、ご来光が目的ならこれくらいの寒さを想定しておいたほうが良いでしょう。
日帰りは天気次第
日帰り登山なら、そこまで防寒対策は必要ないかなとおもいます。
日中は8~9℃あり、道中は山頂ほど風が強くないこともあるため、私は終始半袖Tシャツでいることも多いです。天気が悪くなったり、山頂の停滞時にレインウェアを羽織ることがあるくらいですね。
ご来光目的ならしっかりとした防寒対策は必要ですが、日中は天気によって暑さがかなり変わるということも覚えておきましょう。
ただし、寒さの感じ方はかなり個人差があるため、心配ならしっかりと準備しておくことが大切です。



備えあれば憂いなし!
体感温度の対策方法
体感温度の対策について解説します。
特に重要なのはレインウェアです。雨だけでなく風も防ぐため、登山する際は必ず持って行ってください。
体感温度の対策方法
- レインウェアを着る
- 防寒着を着る
レインウェアが大事
山は風が強いので、風による影響が大きいです。
なので、「風を防ぐ」という考え方は登山では重要です。それにはレインウェアが最適。
レインウェアは、雨だけでなく風を防ぐ役割もあります。
登山では必須アイテムなので、必ず用意していってください。風をシャットアウトできれば、体感温度の低下をかなり防ぐことができます。



あるとないとでは雲泥の差


防寒着も用意しよう
富士山は平地の真冬並みの寒さです。
なので、ご来光目的なら防寒着も重要です。登山では動きながら着るものなので、通気性の良さも考慮しなければなりません。
私は以下のノースフェイスのフリースを着ています。通常のフリースとは違い、側面に通気性の良い素材を使用しており、暖かさと快適さのバランスが秀逸です。


登山ではこのような服を"行動着"と言います。ジップインバーサミッドジャケットは防寒対策できる行動着なので、私は雪山でもよく使っています。
停滞時に着る目的であれば、ダウンもオススメです。ダウンは暖かさに特化しており、軽くて傾向しやすいという特徴があります。
私は、パタゴニアのマイクロパフフーディを常にリュックに入れています。コンパクトにまとめられるうえにかなり軽いので、登山では重宝するアイテムです。




事前予測で安全に登山しよう
富士山の天気と気温について解説しました。
富士山の天気と気温のポイント
- 雨雲レーダーとライブカメラで、高い精度の天気予測ができる
- 山頂の気温は平地の真冬並み
- 風が強いと気温以上に寒くなる
- 体感温度対策はレインウェアと防寒着が大事
これらのポイントを抑えておけば、安全に登山ができるはずです。ぜひ役に立ててください。