登山をしていると筋肉がつきます。
登山で筋肉がつけば、健康的になり、日常生活を快適に送ることが出来ます。それどころか、筋肉がつくことで長生き出来るとまでされています。
しかし一方で、登山をしなければ筋肉が落ちてしまいます。せっかくついた筋肉が落ちてしまっては、もったいないですよね。そのためには、どのくらいで筋肉が落ちるのか、どうすれば予防できるのかを知るのが効果的です。
この記事では、登山で筋肉がつくとなぜ健康になれるのか、登山をするとなぜ筋肉が落ちるのかという点について、以下の3つのポイントをお伝えします。
- 登山で健康になる4つの理由
- 登山で筋肉がつく理由と落ちる理由
- どのくらいで筋肉が落ちるのか?

登山と健康との関係がわかるかもしれませんよ!
登山で健康になる4つの理由


登山で筋肉がつけば、健康になります。
ここではその理由について、解説していきます。
痩せられる
年齢を重ねると、痩せにくい体になるのをご存知でしょうか?
加齢に伴って基礎代謝量が減っていくので、痩せにくい体になってしまうんです。
しかし、登山をすればそんなこと関係なく痩せます。登山は運動をしている時間が長く、なおかつ楽しくやることが出来るため、多くの人は痩せていきます。
また、痩せることによって、様々なメリットがあります。
- 痩せると、様々な病気のリスクが低下します。
- 痩せると、見た目がカッコよくなります。
- 痩せると、他人からの評価が上がります。
特に、病気のリスクが低下することは大きいですよね。逆にいえば、肥満のデメリットがでかすぎるのですが。
また、太っていると他人からの正当な評価は受けられません。私は学生時代から太っていましたが、他人に見下されることが多かったです。悲しいことですが、人は見た目で判断してきます。
「痩せれば全部が全部良くなる」というわけではありませんが、少なくとも太っていることによるデメリットはほぼ解消されます。



登山は楽しく痩せられるので、健康にはもってこいです
足腰が強くなる
足腰はすべての動作の基本です。
登山では、足腰の筋肉を効率よく鍛えることが出来ます。
下半身の筋肉量は、全体の60~70%を占めるといわれています。
登山は下半身の筋肉を効率よく鍛えられるので、筋トレとしても優秀なんです。登山をすれば、階段も楽に登れるようになります。
足腰が弱くなると、転倒などのケガをするリスクが増えますし、今後の人生を考えるなら鍛えておいて損はありません。
近年では、筋肉量が多いほど長生きできるという研究データもあり、ますます見過ごせないスポーツのひとつといえるでしょう。
ストレスがなくなる
登山をすることで、ストレスがなくなります。
運動にストレスを解消する効果があるのは、みなさんご存知だと思いますが、登山はさらに森林浴の効果もあります。「ストレス解消」という意味では、これ以上のスポーツはないといって良いでしょう。
登山をすることでストレスがなくなり、さわやかな人間になります。
スポーツマンって、さわやかな印象がありますよね?
登山をしていれば、少なからずそういう風に変化していくはずです。
性格が良くなる
登山をすると、性格が良くなります。
私は、登山を始める前は性格の悪い人間だったと自覚しています。他人に対して冷たく、恨みや妬みだとか、そういうものを多く抱えていました。



しかし、登山を始めてから性格が変わりました。
いつの間にかストレスがなくなり、他人におおらかでいられるようになりました。他人に対して許すことが出来るようになったんですね。
登山を始める前と後で大きく違っているのは、他人によく話し掛けられるようになったことです。
登山中はもちろんのこと、旅行中でも毎日のように他人に話しかけられます。当初はこの変化に戸惑っていましたが、色々と理由を調べてみて納得しました。
他人に話しかける時、あなたはどんな相手を選びますか?
質問に答えてくれそう、真面目そう、頼りになりそうだとか、基本的に良い印象の人間にしか話しかけないと思います。
他人に話しかけられるということは、褒められていることと同じなんです。
手前味噌ですが、登山を始めたことで私はそんな人間になれたのだと思います。そしてそれは、同じ登山を趣味としている人たちにも感じるものでもあります。
筋肉がつく理由と落ちる理由


登山をしていると、必ず筋肉がつきます。
ここでは、「筋肉がつく理由」と「筋肉が落ちる理由」を解説していきます。
筋肉がつく理由
登山は無酸素運動であり、有酸素運動です。
「登山は有酸素運動」とよく言われていますが、これは正確ではありません。無酸素運動としての要素も、実はかなりあります。
無酸素運動というのは、わかりやすくいえば筋トレのことです。例えば、段差など大きく足上げをするような状況下では、無酸素運動に近くなります。足を大きく上げるには、爆発的な筋力(速筋)が必要です。
自分の体重というのも大きな要素で、太っているほど筋肉が多くつきます。



でも、細いのに速い人もいるよね?
これについては、下記の項目「筋肉が落ちる理由」とあわせて読んでください。端的に結論を言えば、運動しすぎると筋肉は逆に痩せてしまうということです。
筋肉が落ちる理由
登山をしていると、筋肉が落ちるかもしれません。
登山で筋肉が落ちるかもしれない理由というのは簡単で、有酸素運動の時間が長すぎるからです。
過度な有酸素運動は、筋肉を分解してしまう可能性があります。
実際、ジムでマッチョな人たちをみると、ほとんど有酸素運動はしていません。マッチョが有酸素運動をする率は、圧倒的に少ないです。



街中でムキムキの人がランニングしているのも、滅多にみませんよね?
ただ、この辺の筋肉の学術については反対の意見もありますし、研究が進むとコロコロ変わったりすので、正確なことはわかりません。今現在多くの人に認識されている見解としては、「過度な有酸素運動は筋肉を分解してしまう」ということです。
とはいえ、これについては、よほどレベルの高い登山者やトレイルランナーなどでなければ、さほど気にする必要はないと思います。
基本的に筋肉は鍛えれば簡単につきますし、筋肉を分解するほどの有酸素運動というのは、相当レベルの高い話ですので。
筋肉を落ちないようにする対策


筋肉が落ちないようにするには、どうしたら良いでしょうか?
ここでは、どのくらいで筋肉が落ちるのか、どうすれば予防できるかを解説していきます。
どのくらいで落ちる?
運動しないと筋肉量は落ちます。
海外の研究では、3週間ほどで筋力が落ち始めるという理論が一般的です。(諸説あります)
私の体感的には2週間です。
私は基本的に毎週山に登っていますが、忙しくて2週あいてしまった時などに、筋力が落ちたなと感じます。毎週1回でも登っている分には、筋肉が落ちるという実感はないですね。
とはいえ、「普段登っている分の筋持久力は」なので、レベルの高い山も時々は登っておかないと、いざとなった時はやはりしんどくなりますね。
登山で高レベルの筋力を維持し続けるというのは、時間にもかなり縛られることになります。
8時間の登山が出来る筋肉量を維持するには、「普段から8時間の登山をする」もしくは「スクワットなどの筋トレを8時間」ということにもなりますので、よほど運動が好きじゃないと厳しいはず。
私は、行く山のレベルに合わせて事前に体力や筋力の調整をしていくという方法をとっています。
目標を定めて、それに対して体の調整を行っていくわけですね。この方法が一番効率が良いかなと思っています。



毎年雪山シーズン前は、必ず重量を増やすなどのトレーニングをしています
毎週登る
脚の筋肉を落としたくないなら、登山は毎週やるべきでしょう。
私が毎週山に登る理由は、筋力と体力を維持したいからです。筋力も体力も、維持することの方が大変なんです。
これには近所の手軽に行ける山などを探すのが一番で、自分のトレーニング用の山をもっておくと良いですよ。
筋トレをする
日常的に筋トレをするのも効果的です。
筋トレをしていれば、落ちるどころか増えていきます。登山では、やった分だけ効果が出ますので、当たり前かもしれませんが筋トレも効果的です。
登山のためのトレーニングについての解説は、以下の記事をどうぞ。


たんぱく質を摂取する
たんぱく質を摂取するのもおすすめです。
筋肉が落ちないようにするには、登山中にもたんぱく質を摂取することが大事です。特に、長時間の有酸素運動をする時は、積極的に摂取しましょう。
私がよくやっていたのは、プロテインバーを食べることです。
プロテインバーはカロリーもあり、たんぱく質も豊富なので、登山の行動食としてはかなり向いています。


運動後には、さらにプロテインを摂取しましょう。
プロテインをうまく使えば、筋力を落とすどころかレベルアップすることが出来ますよ。運動後にプロテインを摂取しないのは、非常にもったいないです。


まとめ : 登山は健康に良い


登山をしていると健康になります。
それは痩せたり、ストレス解消になるからです。外見だけなく、内面にまで良い影響を与えてくれるのが、登山の素晴らしいところです。
登山で健康的な人生を手に入れましょう。