富士山の登山成功率が70%である根拠と成功率をアップさせるコツ

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この記事では、富士山登山の成功率と成功率をアップさせるコツについて解説します。

さまざまなデータや実際に行って見てきた感覚から、私は富士登山の全体の成功率は約70%だと考えています。さらにケース別に分けるなら以下の通り。

登山者レベル日帰り泊まり
登山未経験60%75%
登山初心者70%85%
登山経験者85%90%
※初心者は1年以内を想定

この記事を読めば、富士山の登山成功率が70%だという根拠がわかるはずです。また、成功率をアップさせるコツも詳しく書いてあるので、ぜひ参考にしてみてください。

こんな内容でお伝えします!
この記事でわかること
  • 富士登山の成功率が70%だという根拠
  • さまざまな角度からの成功率を考察
  • 成功率をアップさせる9つのコツ

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この記事を書いたひと
  • 登山歴10年以上で週末はいつも山なひと
  • 富士山が好きで全ルート日帰りで踏破
  • 国内最難関の表妙義縦走ルートも経験済
  • 山グッズを大量に持っており知識が豊富
SNSでも活動中


目次

富士山の登山成功率

富士山の登山成功率は、ケースごとに考えるべきです。

ここでは、様々な角度から富士山の成功率について考察していきます。

ネット情報の成功率

まずは、ネットの情報からです。

「富士山 成功率」とネット検索すると、50~60%という数字をよく見かけます。ただ、みなさん人の情報をまねているだけで、情報の根拠が見当たりません。

これが本当に正しいかどうかは、私は判断しかねます。なので、下記に根拠となる事実をもとにして、独自に考察してみました。

登山者数からの成功率

富士山では、毎年登山者数のカウントを行っています。

場所は6合目と8合目です。これを使えば、6合目でカウントされた登山者が、8合目までにどれぐらい減っているのかがわかります。

ここでは吉田ルートの登山者数をもとに、2008年~2019年まで(コロナ前)の過去10年分のデータから、8合目までの成功率を算出してみました。

吉田ルート6合目8合目成功率
2010259658人184320人71%
2011228775人165038人72%
2012246616人189771人77%
2013232682人179720人77%
2014208328人170947人82%
2015169500人136587人81%
2016214726人151969人71%
2017223800人172657人77%
2018196674人150845人77%
2019185807人149969人81%
合計2166566人1651823人76%
出典:富士山安全指導センター,環境省

過去10年間のトータルの成功率は、76%です。

ただし、これはあくまで8合目までの登山者数になります。

私の経験上、8合目から先が脱落者が多くなります。

そのため頂上までの成功率は、この「76%」から更に下がるはずです。

体感的には、8合目から頂上までに更に1~2割くらいが脱落する印象で、先ほどの人数にこの数値を加えると

約60%~70%が富士山の頂上までの成功率ではないかと考えます。

私が初めて吉田ルートを登ったときの印象は、体感的には成功率70%くらいかなと感じました。実際の登山者数と照らし合わせても、おおむね一緒ですね。

やますぐ

成功率は60~70%!自信ありです!

ツアー会社の成功率

次は、ツアー会社の富士登山成功率です。

これはだいたいどこの会社も90%前後でした。少し盛っているようなところもありそうですが、それでも80%以上は硬いと思います。

根拠としては、登山ガイドがつくという点に尽きます。

富士山に必要な知識や技術を教えてもらえるため、成功率はグッと高まるはずです。

富士山は、技術や知識で成功率を高めることができる山です。これは私自身、毎年富士山で感じていることで、自信のない人はガイド付きのツアーで行くという選択肢は、全然アリだと思います。

ケース別の具体例

富士山登山の成功率は、日帰りと泊まりでわけるべきです。

泊まりだと行程が半分になるため、これを考慮しないわけにはいきませんよね。ここでは、私の経験から実際にどうなんだろうということを解説していきます。

日帰り

初心者が日帰り登山をした場合、成功率は低くなるでしょう。

「初心者」の定義が難しいですが、

  • 登山未経験者の日帰り登頂率は、およそ50%くらい
  • 登山経験者(初心者)の日帰り成功率は、おそらく70%以上

このくらいが妥当かなと思います。

個人の能力差があるので一概にはいえませんが、未経験者の日帰り登頂率は半々くらいじゃないかと。残りは、高山病や精神的なリタイアになると思います。

登山経験者はたとえ初心者だとしても、高山病にさえ気を付ければ、7割以上が頂上までたどりつけるのではないでしょうか。

富士山は、他の山より道が整備されていて登りやすいです。時間こそ長いですが、吉田ルートであれば登山経験者のほとんどが登れると思います。あとは高山病になるかならないかですね。

泊まり

富士山は泊まりで行くと、成功率が高くなります。

これは体力的に楽になるという点と、高山病対策もしやすいという点が根拠です。

  • 登山未経験者の日帰り登頂率は、およそ70%くらい
  • 登山経験者(初心者)の日帰り成功率は、おそらく80%以上

このくらいではないでしょうか。

泊まりであれば、体力面はさほど考慮の必要がなく、高所に体が慣れやすいという点から、成功率は一気に高まると思います。そこにツアーガイドがつけば、登頂率は更に高くなるでしょう。

ルートごとの成功率

ルートごとの成功率も考慮しなければなりません。

ただ、それぞれのルートの登山者数やレベルを考えると、これはそんなに考慮しなくては良いのではないかと思っています。

吉田ルートは初心者が多い分だけ成功率が下がり、御殿場ルートは上級者が多い分、相対的に成功率は高くなるのではないでしょうか。

また、登山者数も吉田ルートで全体の約6割を占めてしまうため、上級者ルートが与える影響は微々たるものです。

考慮すべきは全体の約2割の登山者数を誇る富士宮ルートですが、これも初心者向けという観点から吉田ルートとさほど大差はないように思えます。

富士宮ルートの初心者登頂率は吉田ルートより低そうですが、最短で富士山を目指したいという経験者も多く行くと思いますので、数値的にはあまり影響ないかと。

やますぐ

吉田ルートを全体の代表として考えてしまって良いと思います

成功率をあげる9つのコツ

富士山は、技術と知識がかなり大事です。

体力だけで富士山の頂上へ登ることは難しいです。なぜなら、富士山はその標高の高さから、求められる技術や知識がちょっとだけ多いからです。

疲れない歩き方や疲れない休憩の仕方など、登山にはきちんとした技術や知識があるんですね。

ここでは、富士山頂上までの成功率をあげる技術や知識をお伝えします。

簡単なルートを選ぼう

登山男

なるべく簡単なとこ・・・なるべく簡単なとこ・・・

そんなあなたには「吉田ルート」か「富士宮口ルート」をおすすめします。というか、その2つ以外は初心者は厳しいです。

日本一高い山の山頂に行きたいだけであって、その過程はどうでもいいですよね?素直に楽なコースを選びましょう。

何でもいいから頂上の景色を見たい。

そんな人も多いはず。私もそのひとりでした。

歩行時間を知ろう

富士山吉田ルートの歩行時間は、約10時間です。

登山男

知らなきゃよかったな・・・

いえいえ、知っておきましょう!戦略を練るうえで、相手を知ることはとても大事です。

知っているのと知らないのとでは、精神的な優位性が違います。

そして、知ったのなら対策をしましょう。

具体的には、時間に慣れるというトレーニングをすると良いです。同じ時間だけウォーキングをするなどすれば完璧ですね。

やますぐ

私は10時間はキツイと思ったので、4時間だけウォーキングしていました

周りに合わせるな

周りの速度に合わせるのはやめましょう。

多くの人は、歩く速度を間違っています。これは他の山でも言えることですが、ほとんどの登山者は歩く速度が速すぎるんです。

これは通常の登山でもNGな登り方ですし、富士山では特にご法度です。

人間は、他人の目があるとどうしても速度をあげてしまいがちです。

人が多い人気の山では、みなさんあきらかに序盤のペースが速いです。登山あるあるですね。

最初は周りの人間を見て、その半分の速度で歩くようにすると良いです。何人もの人に追い抜かれますが、それこそが正解のペースです。

そのペースを維持できれば、頂上につくころには多くの人を追い抜かせるはずですよ。

富士山は「亀の速度」であれば、頂上にたどり着くのは容易なんです。

序盤の5合目~6合目付近は傾斜も緩く、ペースの速い人が多いです。ですが、自分が思ってる以上に遅く歩く必要があります。

歩くときは足をよくみて、歩幅を狭くすることを心がけましょう。

やますぐ

カメのようにゆっくり歩こう!

深呼吸をしよう

とにかく随所に深呼吸を取り入れましょう。

深呼吸は、特に序盤こそ重要です。

5合目までバスで一気に標高を稼いでしまうので、身体が全然慣れていません。

なので、高山病になるかならないかは、序盤こそが一番大事なんです。

特に5合目~6合目あたりは、過剰なくらい深呼吸をしましょう。

武器を使おう

上半身にも頑張ってもらいましょう。

登山をするからといって、何も下半身だけで頑張る必要はありません。上半身も使いましょう。

トレッキングポールを使うことによって、足への負担がかなり減らせます。また、富士山は砂利が多く滑りやすいので、下山時には歩行の安定化としても優れた効果を発揮してくれます。

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また、高山病対策としてハイドレーションを使うのもおすすめです。

こまめに水分補給をすることによって、高山病や脱水症状になりにくくなります。ペットボトルのように交換の手間がなく、体力低下を抑えてくれるのも良いポイントです。

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休憩はほどほどに

休憩の仕方にもコツがあります。

長すぎる休憩は、体のリズムを崩してしまって逆効果です。休憩は短くこまめを意識しましょう。

できれば、立ち止まったまま休憩するのがベストです。

山小屋にはベンチなどもあるんですが、長時間座るのはあまりおすすめできません。

個人的な体感としては、座った休憩が10分以上だと体の運動スイッチがオフになってしまって、逆にしんどくなります。

少なくとも、頂上までは立ったまま休憩するというのを意識した方が、結果的には体が楽になると思います。座る場合は、5分程度の短い休憩を意識しましょうね。

お金で解決もアリ

お金で解決するというのも、戦略のひとつです。

  • 山小屋で一泊する
  • 山小屋で水や食料を買う

日帰りではなく、一泊するだけでも行程は楽になります。体力に自信がなければ、素直に山小屋で一泊した方が成功率は高くなるでしょう。

また、水や食料なんかも山小屋で買ってしまうという方法もおすすめです。

足りない分の水や食料は、その都度山小屋で買い足していくわけですね。そうすることで、荷物を軽くすることが出来ます。特に水は重たいので、この方法は有力です。

山小屋で売っている水は、500ml = 300円~500円くらいです。

さすがにすべて現地調達だとお金がもったいないので、あらかじめ自分でも少しは用意しておきましょう。必要な水分量については、以下のページを参考にしてください。

やますぐ

私はいつも3L持っていき、足りない分は現地で買い足しています

登山男

どんだけ飲むんだよ!

いっぱい食べる

登山中は、たくさんカロリーを摂取しましょう。

富士山の消費カロリーは、フルマラソンに匹敵します。

富士登山をしている間は、太るという考えは不要です。食べても食べても痩せます。それが富士登山です。

富士登山でおすすめの行動食は、プロテインバーです。適度にカロリーがあり、筋分解も防いでくれます。長時間の運動である登山とは、相性の良い食べ物です。

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食いだめをする

カーボローディングという言葉をご存知でしょうか?

必要なエネルギーを体内にためていく食事方法のことで、早い話が食いだめです。富士山ではフルマラソンと同じくらいの消費カロリーがありますが、その分を数日かけてお腹にためておくのです。

登山2~3日前くらいから、たくさんご飯を食べるようにしましょう。

糖質を中心に、とにかくたくさん食べると良いです。

あまり本格的にやる必要はありません。とにかく登山前までに満腹状態を維持しておくくらいの感覚でやると良いと思います。

私はレベルの高い山などに行くときは、前日に意識的にたくさん食べますが、カーボローディングはかなり効果があります。

特に初心者は、「エネルギー切れで動けなくなっている」というのが理解出来てないことが多いです。そのため、何も考えず前日までにたくさん食べておくことをおすすめします。

これは実際にやってみないとわかりづらい感覚ですので、試してみてください。

やますぐ

とにかくたくさん食べておけばOK!

成功率は70%

富士山の登山成功率と成功率をアップさせるコツについて解説しました。

登山者レベル日帰り泊まり
登山未経験60%75%
登山初心者70%85%
登山経験者85%90%

これは日帰りや泊まり、登山者のレベルすべてを考慮した数値です。個々の能力や行程ごとにかわるので、あくまで参考程度にお考えください。

富士山は、知識と技術で成功率が高まる山でもあるので、この記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いたひと
やますぐ
30代/登山歴10年以上/ぐんま在住

地元ぐんまを中心に全国の山々を練り歩いています。

知名度よりも自分が登りたいと思った山を優先的に登っており、頂上でゆっくりするよりも弾丸的に行って帰るタイプです。

ひとが誰も来ないようなマイナーなところや、雪山や鎖場も好んで登っています。登山は夏よりも秋冬のほうが活動的。

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