赤城山の登山の難易度を知りたい、というお悩みはありませんか?
赤城山というのは、複数からなる山々の総称です。ひとつひとつのレベルは、基本的にどれも初級レベルなので、誰でも簡単にのぼることができます。
この記事では、赤城山をすべてのぼったことのある地元ぐんま県民である私が、主要な7つの山それぞれの難易度と登山時間をひとつひとつ解説していきます。
- 赤城山の難易度
- 赤城山の主要な山
- 雪山シーズンの赤城山

赤城山には、年間通してのぼっているので詳しいですよ!
赤城山の難易度と登山時間


赤城山は、基本的にどの山も初心者レベルです。
物足りないひとは、複数のぼって満足するというスタイルが一般的ですね。私も赤城山をのぼるときは、だいたい2~3個のぼることが多いです。
ルートによって変化するものもありますが、目安としてはこんな感じになります。
赤城の主要な山 | 累計標高差 | 登山時間 | 難易度 |
---|---|---|---|
黒檜山 | 約600m | 2時間40分 | 中級レベル |
駒ヶ岳 | 約300m | 2時間 | 初級レベル |
地蔵岳 | 約300m | 1時間40分 | 初級レベル |
鈴ヶ岳 | 約500m | 3時間 | 初級レベル |
長七郎山 | 約100m | 1時間10分 | 初級レベル |
鍋割山 | 約300m | 2時間40分 | 初級レベル |
荒山 | 約500m | 3時間 | 初級レベル |
地蔵岳は、大沼側からのぼった標高差です。
鈴ヶ岳は、道中小さい山を縦走していかなければならないので、累計だとそこそこの標高差になります。
黒檜山


この山の目安 |
---|
(3.0) | 体力レベル
(2.0) | むずかしさ
おすすめ度 (5.0) |
参考コースタイム 往復2時間40分(日帰り) |
中級レベル |
黒檜山は、赤城山の最高峰です。
読みづらい漢字ですが、"くろびさん"と読みます。
難易度的には、赤城山のなかでは一番難しいかと思います。累計標高差自体もそうですが、急登なので筋力と心肺機能が必要です。
黒檜山の山頂へは、大沼側から直登でのぼっていくか、駒ヶ岳を経由してのぼっていく方法があります。
黒檜山の登山ルートについての解説は、以下の記事をどうぞ。


大沼側からだと急登が続くため、結構苦戦をしているひとをみかけます。
ここを簡単にのぼれれば、初心者以上の実力があるといえますね。



赤城山にきたらまずはここです!
駒ケ岳


この山の目安 |
---|
(2.0) | 体力レベル
(1.0) | むずかしさ
おすすめ度 (4.0) |
参考コースタイム 往復2時間(日帰り) |
初級レベル |
駒ヶ岳は、黒檜山のとなりにある山です。
基本的には黒檜山とセットでのぼられることの多い山ですが、単体でも魅力のある山です。
登山道がつづら折りになっているため、傾斜が比較的ゆるやかです。
そのため、初心者でも大変のぼりやすくなっています。
体力があればぜひ黒檜山まで足を延ばしてみてください。
地蔵岳


この山の目安 |
---|
(2.0) | 体力レベル
(2.0) | むずかしさ
おすすめ度 (5.0) |
参考コースタイム 往復1時間40分(日帰り) |
初級レベル |
地蔵岳は、赤城山屈指の展望のよい山です。
頂上はとても広く、関東平野が一望できます。年間通してのぼるひとの多い山です。
また、地蔵岳はルートによって難易度が変わる山です。
大沼側から行くと急登が続くため、しっかりと登山をしたい場合には、正面から向かっていってみてください。西と東のルートは、いずれもハイキングレベルです。
私は登山を始めてすぐの頃、大沼からの直登ルートで行きましたが、頂上についたときは景色に感動しました。



360度の絶景が待っていますよ!
鈴ヶ岳
この山の目安 |
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(2.5) | 体力レベル
(2.0) | むずかしさ
おすすめ度 (3.5) |
参考コースタイム 往復3時間(日帰り) |
初級レベル |
鈴ヶ岳は、ひっそりとした山です。
にぎやかな大沼周辺の山々とは違った趣が楽しめる山ですね。静かな登山をしたいひとにおすすめです。
鈴ヶ岳もいろいろなルートのある山ですが、牧場側からいく場合、小さな山々を縦走する必要がありますので、わりと遠く感じるかもしれません。



ひっそりとした登山も楽しいですよ!
長七郎山


この山の目安 |
---|
(1.5) | 体力レベル
(1.0) | むずかしさ
おすすめ度 (5.0) |
参考コースタイム 往復1時間10分(日帰り) |
初級レベル |
手軽に絶景を楽しめるのが、長七郎山です。
登山としては物足りないボリュームですが、そのまま黒檜山や地蔵岳へ向かったりと、いろいろなルートがとれるのも魅力ですね。
長七郎山を目指すだけであれば、ハイキングレベルです。
ここだけを目指す場合は、特に登山装備はなくても良いでしょう。散歩感覚でいける山だと思います。
赤城山のハイキングについての解説は、以下の記事をどうぞ。


鍋割山
この山の目安 |
---|
(2.0) | 体力レベル
(1.5) | むずかしさ
おすすめ度 (4.5) |
参考コースタイム 往復2時間40分(日帰り) |
初級レベル |
鍋割山は、ツツジで有名な山です。
駐車場のアクセスがよく、登山道もしっかりと整備されているため、ハイキング目的で来るひともたくさんいます。登山というよりかは、ハイキングやピクニック向けの山ですね。
山頂はとても広く、関東平野が一望できるため、赤城山の中でも人気の山です。



山頂でゆっくりするには、とても良い山ですよ
荒山
この山の目安 |
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(2.5) | 体力レベル
(2.5) | むずかしさ
おすすめ度 (3.0) |
参考コースタイム 往復3時間(日帰り) |
初級レベル |
荒山は、鍋割山の横の山です。
鍋割山とセットでのぼられることが多いですが、展望はあまりありません。そのため、鍋割山に比べると登山者は結構少ない印象です。
鍋割山とセットで行くと、そこそこ体力のいる山です。単体でのぼる場合は、小沼側から稜線を行くルートが楽しいですよ。
雪山としての難易度


赤城山の雪山としての難易度は、いずれも初級レベルです。
アイゼンは必須ですが、ピッケルが必要になるようなところはありません。(ピッケルの是非は別として)
私は厳冬期にもこれらの山をすべてのぼっていますので、少しだけ注意点を加筆したいと思います。
注意すべきポイント
雪山としての赤城山で、注意すべき点は以下の3つです。
- 黒檜山の急登
- 駒ケ岳の鉄階段
- 鈴ヶ岳の稜線
黒檜山は急登なため、雪山シーズンでは特に下りが危険になります。毎年、滑ってケガをする登山者があとを絶えません。
こんなことを書くと、難易度が高いようにもみえますが、普通にアイゼンを突き刺して慎重に進めば特に難しいところはありません。赤城山はどれも、雪山としてはもっとも簡単な部類です。
手軽に行けてしまう故、初心者や油断をしているひとがケガをしてしまうということですね。
厳冬期の駒ケ岳の鉄階段は、氷のすべり台になります。
上りはまだ手すりを使えば少しは安全ですが、下りはすべると危険なので、やはりアイゼンは必須ですね。
基本稜線歩きなので、ピッケルをもっていっても良いと思いますが、このルートはどちらかというとトレッキングポールの方が良いです。
急な坂で手でつかまれるようなところが少ないので、トレッキングポールがあった方が安全にのぼれると思います。


赤城山は初級レベル
赤城山は、基本的にどれも初級レベルです。
赤城の最高峰である黒檜山が、唯一中級といってもいいかなというくらいですが、他はどれも簡単です。登山の楽しさや技術など、基本的なことがたくさん学べる山域だと思います。
物足りなければ複数のぼることで上級者も満足できるはずですので、みなさまぜひいらしてください。