初心者は絶対行ってはいけない!御殿場ルートの特徴と5つの攻略方法

この記事では、御殿場ルートの特徴と攻略方法について解説します。

御殿場ルートの標高差は2,400mあり、日帰りでも泊まりでもきつい難易度です。また、ザレ場で足の筋力をかなり消費するため、ルート取りが重要になってきます。

攻略方法についても解説しました。これを読めば、御殿場ルートを登頂率を高めることができるはずです。ぜひ参考にしてください。

こんな内容でお伝えします!
この記事でわかること
  • 御殿場ルートの特徴
  • 御殿場ルートの攻略方法
  • 全国各地から富士登山ツアーに参加可能
  • 登山ガイドに案内してもらうことができる
  • 登山の装備をレンタルすることも可能
  • バスの往復山小屋だけの予約もOK

富士登山に関する悩みはこれで解決!

目次

御殿場ルートの特徴

御殿場ルートとは、富士山の御殿場口からのぼるルートです。

御殿場ルートの5つの特徴
  • 全ルートの中でもっとも難易度が高い
  • 登山者が少ない
  • 足場が悪い
  • 大砂走がある
  • 日帰りも可能
  • マイカー規制がない

全ルート中もっとも難易度の高いルートで、のぼったひとは口をそろえて「地獄だ」というほどです。

ここでは、そんな御殿場ルートの解説をしていきます。

もっとも難易度が高い

富士山の御殿場ルートの登山マップ
御殿場ルートの登山マップ(拡大できます)
このルートの目安

体力レベル  (5.0)

むずかしさ  (5.0)

おすすめ度  (4.0)

【登り】7時間40分 【下り】5時間50分

参考コースタイム 13時間30分 (泊まり)

【標高差】約2420m /【距離】約18km

【難易度】かなり大変

御殿場ルートの富士山登山の風景

御殿場ルートは、富士山五合目でもっとも難易度が高いルートです。

一般登山で言えば、標高差1200mもあれば十分上級レベルなんですが、御殿場ルートはさらにその倍あります。国内でも屈指の難易度を誇ります。

登山者が少ない

このルートはきついので、のぼるひとが少ないです。

富士山のルート別にみると、全体の約0.5%くらいです。比率でみると、以下のような感じ。

吉田ルート富士宮ルート須走ルート御殿場ルート
約60%前後約30%前後約10%前後約0..5%

なので、混んでるのが嫌なひとには向ているルートです。ただし、上述したように日帰りでも泊まりでも体力はかなり必要です。

足場が悪い

御殿場ルートがきついのは、ザレ場が続くからです。

ザレ場とは?

小石や砂などの砂利道のこと。砂浜のような登山道。

「砂浜のようなもの」といえば、わかりやすいでしょうか?

いろんなバリエーションがある登山道の中でも、もっとも苦戦しうるのがザレ場で、御殿場ルートは8合目のあたりまではずっとそれが続きます。

ザレ場は苦手な登山者が多く、このルートが地獄だといわれる由縁はまさにこれです。

しかし、富士山のザレ場はある程度攻略法があるので、気になるひとは下記のザレ場攻略の項を読んでみてください。

大砂走がある

御殿場ルートの下山は、とても快適です。

「大砂走」という下山専用のルートがあり、ものすごい量の砂の上を一気に駆け降りることができます。これが御殿場ルートで一番の魅力ポイントです。

標高差2400mもあるとは思えないほど、爆速でくだれます。

私も少し走ってみましたが、めちゃくちゃ楽しかったです。走りやすさとグイグイくだる爽快感は、クセになりそうでした。

スグル

御殿場ルートでもっともオススメできるポイントです!

日帰りも可能

日帰りは、もちろん可能です。

私も日帰りで行きましたし、トレランのひとなんかはサクッとのぼっています。ただし、剣ヶ峰までの標高差は約2400mあるので、普段から鍛えていないと困難です。

このルートは誤魔化しがききません。非常に長い行程となるので、肉体的にも精神的にも、多くのひとがきついと感じるはずです。

ちなみに私は、往復10時間(休憩時間含む)ほどで戻ってこれました。

このルートを日帰りで行くひとのなかでは、結構遅いほうだとおもいます。序盤にトレランのひとに抜かれてから姿が見えなくなりました。

マイカー規制なし

御殿場ルートは、駐車場まで車で行けます。

富士山は、登山シーズン中はマイカー規制がありますが、御殿場ルートは唯一駐車場まで自分の車で行くことができます。個人的にここがもっともポイント高いですね。

なので、行きも帰りも時間を気にする必要がありません。

私はぐっすり寝てから登山をしたいタイプなので、登山開始は9時過ぎていました。遅いですよね。

スグル

ゆっくり寝られてサイコーです!

攻略のポイント

御殿場ルートの攻略ポイントを解説します。

御殿場ルートの5つの攻略ポイント
  • ザレ場は足元を見極める
  • 日焼け止めは絶対に忘れずに
  • カーボローディングをする
  • 体重はできるだけ軽くしておく
  • 筋持久力をメインに鍛える

これから挑戦される方はぜひ参考にしてみてください。

ザレ場の歩き方

御殿場ルートは、基本ずっとザレ場です。

そのため、ザレ場をいかに攻略できるかが大きなポイントとなってきます。

注意深く観察するひとは気付くと思いますが、砂利は登山道の外側に堆積しやすいという特徴があります。つまり、歩きやすいところと歩きにくいところがあるんです。

上の写真では、外側があきらかに砂が深くて踏み跡がたくさんあるのに対し、山側には足跡があまり見えません。つまり、赤い線で示したところは、地面がしっかりしているということがわかります。

これを理解しないで適当にズボズボと深いところを歩くと、頂上まで足がもたないでしょう。

地面を見極め、より歩きやすい(固い)ルートを選択するのが大事です。

ザレ場対策のトレーニングには、雪山をのぼるのがオススメです。

ザレ場の歩き方や使う筋肉は、雪山によく似ています。踏ん張りがきかず、前後左右どこにでも動いてしまいがちなところが同じです。

具体的には内転筋などの筋力が必要なのですが、雪山をのぼっていれば歩き方なども身に着くので、御殿場に行く前には技術を身に着けておくと良いですね。

日焼け対策

日焼け対策も重要です。

御殿場ルートは、ずっと森林限界なので身体が焼けます。他ルートと比べて山小屋が少なく、登山時間も一番長いということから、もっとも日焼けしやすいルートといって良いでしょう。

日焼け止めなしでのぼると大変なことになります。はじめて富士山にのぼった時に、顔から変な汁がでるくらい火傷してしまったので、対策はしっかりとしておくのをおススメします。

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今回は、この日焼け止めを使用しましたが、きちんと効果がありました。スティックタイプで塗りこみやすいので、手が汚れがちな登山では使いやすいです。

カーボローディング

カーボローディングという言葉をご存知ですか?

糖質を体にためておくテクニックのことで、早い話が「食いだめ」です。御殿場ルートをのぼるには、相当なエネルギーが必要で、これを事前に食べておくわけですね。

私は3日前からご飯を多めに食べて、お菓子などの間食をたくさんしました。

カーボローディングは、本当は細かいやり方があるみたいなんですが、とりあえずたくさん食べておくという認識でOKだとおもっています。

当日の朝だけだとなかなかたくさん食べられないので、数日間かけてお腹にためておくわけですね。私も気持ち悪くなるくらい食べました。

うまくいくと、お腹が満腹ではないのにパンパンにはれている状態になります。でも、大丈夫です。のぼり終える頃にはお腹はすっきりしますので。

スグル

簡単ですが効果は抜群ですよ!

せっかく身体を鍛えていっても、エネルギー切れでのぼれなくなるともったいないので、カーボローディングはぜひやっていきましょう。

体重を減らそう

「体重」という要素も非常に重要です。

カーボローディングで2~3kg太ったことを考慮すると、当日の私の体重は85kgくらいでのぼっています。しかし、実際にのぼってみて"体重の壁"というものをかなり感じました。

登山は、体重が軽ければ軽いほど有利です。

私は最後の最後で足がかなり止まってしまい、登山をはじめた頃ぶりに苦戦しました。

すれ違うひとに「がんばってください!」と言われましたが、「応援される→苦戦しているように見えた」ということですね。

スグル

恥ずかしい・・・

でも、下山はスイスイくだれたうえ、大砂走では走れるくらい元気で、体力的にはまだまだ余裕がありました。では、なぜ頂上付近で足がとまってしまったのか?

体重に対する筋持久力の不足です。

このサイトをはじめてから登山のペースは週1に落としているので、トレーニング不足というのはもちろんあったとおもいます。(筋トレは週2)

ただ、それにしてもやっぱり体重が大きなネックになったかなと。もうこれ以上は体を軽くするしかない、と痛感させられました。

そこで富士山をのぼった翌日から減量を開始し、現在は79kgまで落ちました。下山後は82kgだったので、一か月で3kgくらい痩せましたね。

私自身、食事の勉強をしてからかなり自由に痩せられるようになったので、ぜひ参考にしてみてください。

筋トレ

筋持久力をメインとした筋トレが有効です。

御殿場ルートは、全体的にザレ場多く、足上げを大きくするような場面がほぼありません。なので、ひたすら筋持久力が要求されるルートだと感じました。

たとえばスクワットなら、10kg20kgと重さを増やしてやるよりも、10回20回と回数を増やすやり方で持久力が鍛えられます。

御殿場ルートを日帰りで攻略するには、連続200回以上はスクワットできないときついとおもいます。

御殿場ルートは日帰り可能

御殿場ルートは、日帰りで行くことが可能です。

しかし、当然ながら体力と精神力が必要です。私はきついながらも楽しく登山できましたが、精神的な理由でリタイアするひとも多そうですね。

御殿場ルートを攻略したいひとは、以下のポイントを抑えておいてください。

  • ザレ場は足元を見極める
  • 日焼け止めは絶対に忘れずに
  • カーボローディングをする
  • 体重はできるだけ軽く
  • 筋持久力をメインに鍛える

御殿場ルートはずっと単調な景色が続くんですが、個人的には富士山の新しい一面が見られて良かったです。ここの景色は他ルートとはまったく違っていて、のぼってみる価値はあるとおもいます。

雲海はいわずもがな、ずっと見ていても飽きない景色で、とても楽しめました。挑戦しようか迷っているのであれば、ぜひおすすめします。

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