この記事では、富士山の山開きについて詳しく解説します。
富士山は毎年、7月~9月上旬が登山期間となっています。2023年は例年通り、下記の期間で登山が可能です。
2023年 7月1日 (土) ~ 9月10日 (日)
富士山は、なぜこの期間しかのぼれないのかも解説します。興味があるひとは、ぜひ読んでみてください。
富士山の山開き期間
富士山の山開きは7月1日~9月10日です。
ここでは、富士山の山開き期間について、以下の4つのポイントで解説します。

それぞれ詳しくみていきましょう!
登山期間は7月~8月
富士山は、毎年7月1日に開山されます。
7月1日 ~ 9月10日
登山道の状況によっては開通が遅れることもありますが、基本は毎年7月1日です。そこから9月上旬までが、例年の登山期間となっています。
ただし、ルートによって期間が異なるため、注意が必要です。以下に後述。
開山日がルートごとに異なる
7月1日からのぼれるのは、「吉田ルートのみ」です。
富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートは、7月10日からになります。登山をする場合には、期間の違いに注意しましょう。


なぜこの期間だけなのか?



なんでこの期間だけしかのぼれないの?
この期間しか登れない理由は、いたってシンプルです。
この期間が一番雪が少ないからです。
富士山ではこの期間が一番雪が少ないため、このようなスケジュールになっています。



8月でも普通に雪が残っていたりしますよ
富士山は標高が高いので、一度降ったらなかなか溶けません。また、9月上旬になるといつ雪が降ってもおかしくないんです。
期間外はのぼれるのか?



この期間以外はのぼれるの?
一応、のぼれはするんですがヤメておきましょう。
上述したように、開山時期以外は雪が積もっています。富士山は独立峰で風が強く、標高も高いので、登山道はアイスバーン(氷のすべり台)に変わります。
そのため、登山上級者以外はのぼれません。
特に、若者にありがちな勢いだけで挑戦するみたいなのは、絶対にヤメておいたほうが良いです。ピッケルやアイゼンなどの雪山の技術がないと確実に死にます。
この時点で「ピッケル?」「アイゼン?」となっているなら、絶対に挑戦するのはヤメましょう。私はあなたの命を守るために言っています。
上級者は自己責任でのぼっていますが、それ以外のひとは、基本的に期間外は登山できないものとして考えましょう。
混雑する時期と時間
富士山は、土日祝日はとても混みます。
これについて、特に混雑する時期と時間帯について解説します。



グラフでひとめでわかりますよ!
混雑する時期


混雑する時期は、以下の3つのパターンに分けられます。
これら3つの期間は、できるだけ避けたほうが良いです。
なかでも、お盆休みはもっとも混雑する時期になります。この期間に行くならば、覚悟するようにしてください。
土日祝日は、平日の約2倍ほど増えます。
混雑度についてのさらに詳しい解説は、以下の記事を参考にしてください。


混雑する時間


混雑する時間帯は、1日のなかでピークが3つあります。
自分がどこを目指すかで混雑度が変わります。
たとえば「山頂でご来光を目指す」のであれば、深夜12時前後から8合目の登山道が混み始めるということが、このグラフからわかりますね。
私は日帰り組ですが、帰りの夕方にはツアーの登山客がドカッと押し寄せてくる印象です。
7月~9月が登山期間
この記事では、富士山の山開きについて解説しました。
この記事のポイント
- 富士山の山開きは、毎年7月1日~9月10日まで
- 7月1日からは吉田ルートのみ。他ルートは7月10日からスタート。
- 期間外にのぼるのは危険
- 土日祝日は平日の2倍混む
- 混雑する時間帯は、朝・夕・深夜